映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」ネタバレ感想/小栗旬主演に蜷川実花監督がスキャンダラスな恋を描く

 

作品情報キャストの紹介

ハリウッドデビューが決定している「信長協奏曲」などの小栗旬を主演に写真家で映画監督の蜷川実花監督が映画化、太宰治のスキャンダラスな恋と人生を描いた作品。

わずか38歳でこの世を去った天才作家、太宰治。

身重の妻・美知子とふたりの子供がいながら恋の噂が絶えず自殺未遂を繰り返し破天荒な生き方をする太宰は作家志望の太田静子から「愛人にしてほしい」と手紙が届き彼女とあいびきを重ねる。

静子の日記をもとにした小説「斜陽」はベストセラーとなって人気はさらに沸騰。そのころ静子は太宰の子どもを授かっていたが彼は未亡人の山崎富栄という新たな愛人と恋に落ちていた。

夫の才能を信じる美知子に叱咤され遂に自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語に取りかかる。

太宰治(小栗旬)津島美知子(宮沢りえ)太田静子(沢尻エリカ)山崎富栄(二階堂ふみ)佐倉潤一(成田凌)坂口安吾(藤原竜也)三島由紀夫(高良健吾)など

 

ネタバレあらすじ

人間失格 太宰治と3人の女たち

 

太宰治

作家の太宰治は身重の妻・美知子とふたりの子供がいながら「あいつは書くためなら何でもやる」と出版社で話のネタにされていました。

恋の噂が絶えずヤク中で入院するほど恥な生活を送っていた太宰は「傑作を書いてくれ」と訪ねてきた若手編集者の佐倉から出版社に届いた手紙を渡されます。

小説家を目指す太田静子の手紙には「愛人にしてください」と書かれており太宰は文才に惚れ「承知しました」と返事を送り何度かやりとりしていると彼女が家まで訪ねてきました。

美知子は手紙の人だと知りながらも着替えを手伝い送り出します。

恋した太宰はその日に知り合いの店の一室を借ります。

「二人で新しい芸術を生みだそう、静子は僕の小説の主人公になり永遠の存在になる」

「私、赤ちゃんが欲しい。本当の恋をして生まれてくる赤ちゃん」

・・・返事するものの、どうしようかなと太宰は悩みます。「傑作かけよ、家族とか壊れたらいけないものを作家は持っちゃいけないんだ」と同士である作家の坂口から酔っ払って言われます。

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愛人

静子は傑作はどこか壊れていないの書けないと思っているのですべてを差し出せばどんな花が咲くのか見てみたいと思い手紙を送っていたのです。

「これは新しい芸術を生むための恋」

太宰は伊豆にある静子の屋敷を訪ね「ここで僕を想っていたのか」と聞くと静子は「恋するのを待ってた」と返事しました。

太宰は静子の日記を読ませてもらうと「破壊は哀れで美しい」「人間は愛と革命のために生まれてきた」などのワードから物語を連想させます。

太宰は「これで書ける」と口にすると静子は喜び、身体を重ねます。帰ると静子は涙を見せるが太宰は「書くのは明日から」と戻ってきて身体を重ねる日々を送ります。

 

気持ちよく皆で飲んでいるときに「死ぬ前に何したい?」と聞かれた太宰は「やっぱり恋」と言いながら未亡人の山崎富栄の膝を触ります。

「人間は恋と革命のために生まれてきたんだ」と笑うが佐倉から執筆進んでいますかと聞かれ店を出て行きます。

太宰は人食い川(玉川上水)の前でタバコを吹かしていると「怖くて近付けない」と富栄がやってきます。

太宰は「何も残さず消え去りたい」と言いキスすると夫を失ったばかりの富栄は走って去って行きます。

太宰は咳き込んで体調を崩すようになり、そんな姿を初めて見た美知子は心配します。

その頃、太宰の子を身籠もった静子は赤ちゃんのことを話してから音沙汰ないので落ち込むが「世間に顔向けできない」と弟の薫に言われ「これは芸術だ」と言い返します。

 

傑作

薫に連れられ静子は太宰が飲んでいる店に行くが「ほらね、気付いているのに話しかけても来ない」と言われます。

太宰は気付かないふりして何とか乗り切ろうとしていると「子供いるでしょうが、奥様に何て言うんですか」と佐倉に聞かれ「言えるわけないだろう、頼まれたから・・・」と子供みたいな言い訳をします。

小説「ヴィヨンの妻」のモデルは美知子でありその話題で盛り上がると「結局妻ですか、恋とはやるだけやって遊んでほったらかしですか」と薫に吐き捨てられます。

「愛は良くて恋はダメなんて事はない、恋は一番おいしくって良いもの」と静子は声を上げると太宰は笑みを見せるが帰る途中で咳き込んで吐血します。

そこに静子の言葉に背中を押された富栄が「先生を想うと苦しくて・・後悔しません」とやってきます。太宰は「死ぬ気で恋を・・・」とキスします。

 

静子の日記から誕生した太宰の小説「斜陽」はベストセラーになり人気は高まります。甘ったれた小説なんてと佐倉は否定的だが「もう大先生なんだからもう1本書いてもらうよう頑張れ」と上司から言われます。

咳き込む太宰は「今生きているのは君のためだ」と伝えると「あの世に行ってこそ結ばれる本当の夫婦だからどこまでもお供します」と富栄に言われます。

妹でもいいから生まれてきたかった、そしたらずっとそばにいられたのに・・

太宰は妹にはこんな事は出来ないと身体を重ねます。

 

人間に失格した男

人気が高まる一方で「ただ女が捨てられる話」と否定的な声も多くありました。

「女が社会を捨てる話だ、それが伝われないなら力量不足だ、すさまじい小説書けって事だよ」

太宰はそんな時間はないと坂口に告げるが「他人を切り刻むようにすべてを解放させれば傑作だ」と言われます。

静子が女の子を出産したと薫から言われた太宰は「治」は「はるこ」とも読むので名前は「治子でどうでしょう」と認知します。

静子は愛人だったのだと初めて知った富栄は「私が全部知ったら終わりにするつもりだったのね」と自害しようとしました。あわてて止める太宰は「独りでやるな、最期は一緒だ」と告げます。

「私も赤ちゃんが欲しい」と言われた太宰は「分かった。伊豆には行かない、一緒にいよう」と告げて納得させます。

富栄と別れない事に驚く佐倉は「ただの不倫小説じゃないですか、書いてください、罪深い自分の事を。7年前に書き始めた人間失格を」と言われます。

富栄とキスしているところを妻に見られてしまい黙って去られた事ですべて失ったと思った太宰は酒と一緒に睡眠薬を大量に飲みます。

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結末

発見が早く太宰は助かります。「斜陽」の単行本も売れ続けるが「酒とタバコと病気と女、最期はどれで終わるかな」と出版社の中では賭け事が始まります。

だらけた生活を送る太宰は飲んではしゃいでいると「太宰のやたら死を匂わせる弱々しい文学が嫌いです」と三島由紀夫に否定されます。

激しく吐血する太宰は「おそるべき神になった気分だ」と笑います。

家を建てられるほどの支払期日が迫っており「こんなに」と美知子は驚きます。もはや尊敬は出来ないが才能を信じる美知子は「家族を壊してでも傑作を書きなさい、それがやりたい事でしょう」と叱咤すると太宰は遂に自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語に取りかかります。

すべてをぶっ壊して・・・

人間失格を書き上げた太宰は妻への手紙を残します。

約束通り富栄と会うが太宰は「やっぱり生きよう、どれぐらい生きられるか分からないけど一緒に生きよう」と告げます。

しかし富栄は「生きなくていいです。ここで一緒に死にたいんです」と赤い紐で互いの手首を結びました。「行きましょう」と言われた太宰は決心して玉川上水に身を投げました。

 

感想

蜷川実花監督は写真家ということもあり映像がとても綺麗でしたね。

それと太宰治さん、まったくもって興味ないし好きじゃないのですが小栗旬さんが演じると不思議と「あれはあれでいい」と受け止めてしまう(笑)

小説家として誰もが知る名前ですが私のツボには正直はまった作品はない。好き嫌いの問題ですけど家族がいながら帰らないで愛人を作る人格もどうも好きになれない。愛人がいなくても書けたんではないかと思うし小説をだしにして女遊びしていただけじゃないのかね。

蜷川実花さん、もっと違う人を題材にしてほしかった。最初に富栄が違う名前を呼び太宰が「助かった」と出てくるのは何を表しているのだろう。最期の場面でのオチかと思ったがそうではないようですね。

富栄が何か怖い、一方的に無理心中をはかった可能性もあるし発見された太宰が水をまったく飲んでいなかった事から既に亡くなっていた可能性もある。雪の上で倒れたのはそれを現しているのかなとふと思ったが「すべてぶっ壊して書く」と気合いを見せた前のシーンなので違うか。

それにしても蜷川実花監督作品っていつも豪華キャストですよね。映画としては太宰治が好きじゃない私が見ても退屈はしなかったし彼のことを知らなくても内容は分かるがやっぱり綺麗な映像が見所な気がするな。

 

 

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