作品情報・キャスト
西原理恵子の同名コミックを菅野美穂を主演に吉田大八が映画化。
離婚して田舎待ちに戻ってきたナオコは幼馴染みと再会する。
酒浸りで金の無心してばかりの夫に悩む「みっちゃん」と夫がギャンブルに夢中で行方不明なった「トモちゃん」。
ナオコは高校教師のカシマと密かに会っていたが秘密が隠されていた。
ネタバレ・あらすじ
パーマネント野ばら
離婚したナオコは幼稚園生になる娘モモを連れて実家に帰ります。
母親は田舎の漁村にある美容院「パーマネント野ばら」を経営しており、おばちゃん達のたまり場になっていました。
ナオコはみんなに内緒で教師であるカシマと付き合っていたがモモを放ったらかしにして夜いなくなる事で母親から叱られます。
ナオコの同級生みっちゃんはフィリピンパブのママを務めています。
夫のヒサシは店の女に手を出し恋に落ちてしまいました。
みっちゃんは「パーマネント野ばら」で髪をセットして綺麗にしてもらいヒサシと話し合うため車で向かうが店の前で女とイチャイチャする姿を見て女を轢き殺そうとします。
しかしヒサシを跳ね飛ばしてしまい車はそのまま電柱に衝突しました。
みっちゃんとヒサシは同じ病院に入院したため顔を合わせば殴り合いの喧嘩となります。
離婚はしても、みっちゃんが働きヒサシに金を渡す日常は続きました。
夫が疾走
ナオコの同級生トモちゃんは男運がなく付き合う男には必ず殴られていました。
だから一緒に暮らす黒猫(ポン太)はいつも被害に遭いトモちゃんの歴代の男が大嫌いでした。
やっと殴らない男ユウジと出会い結婚するがスロットに嵌り闇麻雀をするようになってから帰ってこなくなりました。
ポン太が亡くなりナオコはトモちゃんと一緒に埋葬しに行きました。
離婚したみっちゃんを励ますため村人が集まるが父親がチェーンソーで電柱を切っていたので停電となります。
貧乏だったみっちゃんの家は金が無くなると父親が電柱を切り銅線を闇で裁き肉や米を手に入れていました。
みっちゃんにとっては慣れっこでも村人からしたらたまったもんじゃありません。
「パーマネント野ばら」は出張サービスをしていました。
ナオコも母親に同行するが帰る途中に浮浪者のユウジとばったり出くわします。
ユウジからスロットのコインを手渡されトモちゃんに渡して欲しいとお願いされます。
現実に向き合う
ナオコの母親の再婚相手である新しい父親は母親と離婚し隣家の農婆と正式に結婚する事が決まりました。
母親は村人と一緒に湯けむり一泊バスツアーに出かけモモは父親と遊びに行きました。
明日まで母親とモモがいないのでナオコはカシマを温泉旅行に誘います。
付き合っているのは内緒なため断られると思っていたが授業を終えたカシマはやってきました。
昼寝をしてしまったナオコは姿が見えないカシマを探すが男浴場は清掃中であり車がありませんでした。
ナオコは公衆電話からカシマに泣きながら電話します。
会っていない時でも私の事を考えて欲しい。私は寂しくてしょうがないと訴えます。
机に伏せたまま寝てしまったナオコは小さい頃に転校するのが嫌で車から飛び降りた事を思い出していました。
ナオコの知らせを聞いてトモちゃんは探しに行くとユウジは死んでいました。
葬儀を終えポン太を埋葬した場所にこれで忘れられるとスロットのコインを埋めました。
結末
息の根が止まる時、人から忘れられる時、人は2度死ぬと言ったトモちゃんにナオコはカシマと付き合ってる事を初めて話します。
しかし、
トモちゃんは何回も聞いてるよと言いました。
浜辺でカシマとデートするナオコはトモちゃんに告げた事を覚えてないと話します。
そこへみっちゃんが焼酎片手に一杯どう?とやってきます。振り向くとカシマはいませんでした。
ナオコは中学生の時、カシマ先生が大好きで内緒で付き合っていました。
しかしカシマ先生は事故で亡くなってしまったのです。
ナオコの心は病んでおり今まで1人で話していたのです。
みっちゃんやトモちゃんだけでなく母親、村人みんなが心配して見守っていたのです。
浜辺に座り込むナオコはモモに呼ばれ笑顔を見せました。