映画「パラダイス・ネクスト」ネタバレ感想/妻夫木聡と豊川悦司が共演した全編台湾ロケ

 

作品情報キャストの紹介

坂本龍一がテーマ曲を手掛け半野喜弘が監督脚本を務めた全編台湾ロケのサスペンス映画。

台北でひっそりと暮らすヤクザの島の前に、やたら馴れ馴れしく接近してくる牧野が現れる。

なぜ台湾にいるのか、きっかけとなる事件のことを知っているようだと気付く島は牧野が何者かに命を狙われていることを知り追手から逃れるため牧野を連れて台湾東部の花蓮へ向かう。

そこで2人の閉ざされた過去が明らかになる女性シャオエンと出会う。

W主演は「ジャッジ!」や「悪人」の妻夫木聡と「愛の流刑地」や「20世紀少年」シリーズの豊川悦司が務める。

「黒衣の刺客」で妻夫木と共演した人気女優ニッキー・シエ、「目撃者 闇の中の瞳」のカイザー・チュアンらも出演。

牧野(妻夫木聡)島(豊川悦司)シャオエン(ニッキー・シエ)346(カイザー・チュアン)ガオ(マイケル・ホァン)加藤(大鷹明良)など

 

ネタバレあらすじ

パラダイス・ネクスト

 

闇夜と白昼は地平線の両極にあり唯一黎明に出会う、その美しい時間はあまりに短い

台北でひそかに生きるヤクザの島は飯を食っていると目の前に日本人の牧野が座りました。

やたら馴れ馴れしく接近してくるお調子者の牧野は同じ物を注文して麺をすすり「俺のことを覚えてない?同じパーティーにいたんだけど」と言いました。

島は無視していると「そんなに俺って印象薄い?島さん」と言われ何で名前知ってるんだと苛立ちます。

誰だか分からない島は寝ている牧野の手足を拘束し事務所に連れて行き、しょんべんと煩いので縄を解いてやります。ボスであるガオの食事会に連れて行くと言葉がよく分からない牧野は自分の歓迎会かと勘違いして笑顔で飯を食います。

 

台湾に逃げてきた二人の男

日本から加藤がやってきたので「何の用だ」と島は言い放ちます。

「逃げ出して1年も台湾か、」とつぶやく加藤は牧野の写真を出し「捜して殺せ」と言いました。

急いで帰宅し「お前何やったんだ」と牧野を殴り付けると「俺はあんたの救世主だ」と言いました。

「牧野は加藤の何かを掴んでいるのだろう、台湾から脱出しろ、俺に出来るのはそこまでだ」とガオに助けられた島は牧野を連れて豚トラックで花蓮へ向かいます。

やっとの思いで花蓮に到着しBARに入ると「すいません、禁煙です」と日本語でシャオエンに注意されます。

島と牧野はガオに用意された廃屋に向かうが妻と喧嘩して子連れで家を出た男が勝手に住み着いていました。困るよと思った牧野はBARに戻りシャオエンに通訳を頼みます。

二人は追い出すのもかわいそうだと思い店の前で寝泊まりします。

店主から「あんたの家は部屋がいくつもあって防犯カメラもしっかりある、日本から来て部屋がないなんてかわいそうだから泊めてあげれば」とシャオエンは言われ仕方なく従います。

 

閉ざされた過去が明らかになる女性の存在

牧野はとてつもなく大きな家に女性が一人で住んでいたので驚きます。

シャオエンの父親は亡くなっていて母親は絵描きで日本に住んでいると知ります。シャオエンも絵を描いているがしばらく連絡すら取っていないので母親の絵を描こうとしても思い出せないでいました。

牧野は小さい頃に兄貴と競い合っており両親に気に入られたくて嘘ばっかりつくようになったと笑いながら話すと「似たもの同士ね」と言われます。

牧野は「俺は悪い奴だし君とは違うよ、たぶん悪い人達に捕まって殺されるよ」と言い部屋を出て行きます。

加藤が射殺されたと知った島は「どうゆう関係なんだ」と聞くが「今度話すよ」といなくなります。

島は疲れて眠るが「背後から肩を捕まえシンルーと似ている女と一緒に暮らしてるな、お前を信用して宝である娘を預けたのに何で命を落とす事になったんだ」と怒鳴られ悪夢から飛び起きます。

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結末/パラダイス・ネクスト

一緒に暮らすうちに牧野とシャオエンは仲良くなっていきます。島はある事件の自責の念と向き合いタバコを吸っているだけの日々を送るが「笑った方がいいよ、今があるんだから」とシャオエンに言われ考えます。

家族のような関係になっていった3人は修理して水色に塗装した車で出掛けます。

シャオエンは「楽園に行こう」と言います。

港に到着するとシャオエンは一人で買物に行くが戻ってきませんでした。島と牧野は夜遅くまで待っていると車のクラクションが聞こえたので急いで向かうと大量の花びらが埋め込まれていました。

牧野は花びらを掻き分けていくと中からシャオエンの姿が・・・。

 

牧野はシャオエンと初めて会った時にシンルーとあまりにも似ていたからびっくりしたと話し始めます。

「罪からは逃れられない、俺のせいだ」と牧野は涙を流します。

1年前のパーティーでシンルーの面倒を見るよう言われた島だったが自分が離れたときに加藤に命じられた牧野がヤクを混入したシャンパンを飲ませていたのです。

島は何度も殴り付けるが牧野は投げやりになり「早く殺せ」と喚きます。

シンルーの父親に背後から肩を掴まれた島は「お前、笑ったときあるか」と聞いて車に発砲し燃やしました。

牧野はシャオエンをボードに寝かせて海に放ち「島さん、楽園って本当にあるかな」と口にしてボードに乗り込みます。

島は目を開けて銃口を向けるが躊躇し、目を閉じて2.3発発砲するが命中しませんでした。

 

感想/パラダイス・ネクスト

ものすごく曖昧で説明足らずなので人それぞれ受け止め方が違うでしょうね。

パーティーでシャオエンと似ているシンルーをボディーガードしていた島は仕事だけでなく恋愛関係もあったのでしょう。自分が心から笑えていたのもその時だけ。

ところが自分が離れた隙に加藤に命じられた牧野がヤク入りのシャンパンを渡し加藤が部屋で弄ぼうとしたが薬物摂取により亡くなってしまった。

加藤が事故に見せかけ処理をしたところまでは理解出来るのですが組織図がよく分からない。島はシャオエンの父親から狙われているので加藤に紹介された台湾のガオのところで世話になっているのに加藤がやってくると「何のようだ」と言い放っています。

言葉使いを聞くととてもじゃないが加藤の部下とは思えない。となるとシンルーの父親の組織に属していたと考えるのが可能性は高いですよね。調べたらシンルーの父親は「346」という名で通っているらしいです。

346は事故だから忘れろと言ってくれていたようだが島にとっては初めて自分が笑顔になれて愛している人だったので自責の念に負われていたのでしょう。ところが346は娘はヤクの摂取により亡くなったと分かり、それに気付いた加藤は牧野にすべての罪を着せようとした。しかし加藤もガオ一派もすべてやられてしまった。

ただですね、シャオエンが殺された理由が分からない。もし宝と思う娘とそっくりな人だったら殺せないはずです。

346は加藤とガオは殺し、牧野を狙っていたかもしれないが島は狙っていなかったんじゃないかな。自責の念から肩を掴まれていただけで島に見える幻想ですよね。島はシャオエンと出会い「今があるのだから笑わなくちゃ」と受け止めたのでしょう。結末で車に発砲したのは自分の中の幻想を消すためではないか。

映像と音楽によってその瞬間に伝えられる心情、空気感を大事にした作りだと監督が述べているようにこれは本人にしか分からないかもしれない。同じ感性がないと分からないのではないでしょうかね。

 

 

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