映画「ペリカン文書」ネタバレあらすじと結末/大学生が書いた裁判官殺害事件の仮説が国家から狙われる事になるなんて!

 

作品情報とキャストの紹介

「推定無罪」や「大統領の陰謀」などを手掛けたアラン・J・パクラ監督がベストセラー小説を映画化した作品。

女子大生を演じた「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツは後の映画「エリン・ブロコビッチ」でアカデミー賞主演女優賞など6部門を受賞することになる。映画界には欠かせない存在のデンゼル・ワシントンとの共演で公開時は全米で注目された。

合衆国最高裁の判事が2人も殺された事件で、仮設をたてたレポートを恋人だった教授に提出した女子大生が国家から命を狙われてしまい良心派の新聞記者に助けを求める。

ダービー・ショウ(ジュリア・ロバーツ)グランサム記者(デンゼル・ワシントン)トーマス教授(サム・シェパード)ギャヴィンFBI顧問(ジョン・ハード)アメリカ大統領(ロバート・カルプ)コール大統領補佐官(トニー・ゴールドウィン)ローゼンバーグ裁判官(ヒューム・クローニン)ヴォイルズFBI長官(ジェームス・B・シッキング)カーティス・モーガン/ガルシア(ジェイス・ウェバー)

 

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ネタバレとあらすじ/ペリカン文書

ローゼンバーグ裁判官とジェンセン裁判官が暗殺者カーメルに殺害される事件が発生しました。

大統領はFBIが警護していたにも関わらず殺害された事でヴォイルズFBI長官を呼び出しCIAや政府組織が関係しているのか調べるよう言いました。

ニュースを見ていたニューオーリンズ・テューレーン大学のトーマス教授はローゼンバーグの事務官をしていた事もあり余命は知れていたが悲しみます。

大統領選を前に厄介払いされたのだろうと生徒でもあり恋人のダービー・ショウに話します。殺害された2人が同じ判決を下す分野があるはずだと思ったダービーだが可能性は無限大であった。

ダービーは講義をサボって開示書類と上訴手続きがなされていない公判記録を調べ上げ2人の裁判官を殺害する動機をレポートにしてトーマス教授に渡しました。

 

良心派の新聞記者

トーマス教授はグランサム記者の記事を読んでいると同期のギャヴィンFBI法律顧問と会い話の流れからダービーが面白いものを書いたとレポートを渡しました。

グランサム記者のもとにガルシア弁護士と名乗るものから電話があり暗殺者の件で伝えたい事があると言われメモを取ろうとするが決心が鈍ったのか電話を切られてしまいます。

逆探知をして公衆電話を突き止めるとガルシアの写真を撮る事に成功します。

一方ダービーのレポートはヴォイルズFBI長官からコール大統領補佐官に渡り大統領の手まで届きました。

ダービーのレポートは大統領とコール補佐官を巻き込みかねない内容であり捜査中止を要請せねばと思います。

ダービーの目の前でトーマス教授が乗る車が爆発しました。

ギャヴィンFBI顧問からレポート「ペリカン文書」はFBI外部の者も見たと聞きダービーは自分も追われる立場にあると気付きます。

変装してホテルに潜むダービーはグランサム記者に協力を求め、ペリカン文書の作者である事を伝えたあと大統領の献金者リストを手に入れるよう頼みます。

ダービーはギャヴィンFBI顧問と会う約束をするが顔を知らないので服装を指定しました。

しかしやってきたのはギャヴィンを殺害し盗聴していたカーメルであったが何者かに頭を撃ち抜かれました。

その場から逃げたダービーはグランサム記者に居場所を教え対面します。

 

ペリカン文書

ルイジアナ南部の石油開発に力を入れる大口献金者マティースは湿原破壊となる開発でも楽々と許可を得ました。

10奥を超える利益が目前に迫った時に自然保護団体がラファイエット連邦地裁に工事差し止め訴訟を起こしました。

マティースはルイジアナ州の一流法律事務所を総動員して戦い自然保護団体の弁護士は2人だけでした。

原告側は30年間に及ぶDDTなどの農薬汚染で州鳥のブラウン・ペリカンが絶滅寸前だと訴え専門家に協力を求めました。

陪審は鳥より地元の利潤を考えマティースが勝訴したが判事は差し止め命令の続行を決めました。

自然保護のために闘った若い弁護士は別荘で銃弾に撃たれ亡くなり警察は自殺と断定したが机の上には訴訟書類の山であり家族は疑問を抱いていました。

最高裁まで行くと逆転判決が予想されマティースとしては現政権のうちに厄介な判事を消し都合のいい判事を選ばせるために自然保護を重んじる2人の裁判官を殺害したのではないだろうか。

 

グランサム記者はマティースと大統領が借りた小屋の前で酒を飲みながら談笑している写真を持っていました。

ペリカン文書が世間に広まれば大統領の再選の夢は消えるためFBIもCIAもホワイトハウスも文書の存在を否定していました。

大統領はペリカン文書が事実だと知りコール補佐官は表に出ないように動きます。

 

結末/ペリカン文書

グランサム記者は密告しようと電話をしてきたガルシア弁護士の写真を撮っておりダービーと共に調査すると石油ガス担当のカーティス・モーガンだと突き止めます。

しかし1週間前に路上で暴漢に襲われ射殺されていました。

グランサム記者は遺品の中に変わった書類やメモはなかったかモーガンの妻に聞くと見知らぬ貸金庫の鍵がある事を知らされ中には宣誓供述書とビデオテープが入っていました。

モーガンはルイジアナ州の訴訟に掛かりきりだった頃に法律事務所の重役であるヴェルマーノからウェークフィールド宛ての極秘メモ「判事2人がいなくなれば依頼人に有利」を発見していました。

そして依頼人はマティースしかいない事を映像で残していました。

 

ヴェルマーノのメモがある事、コール大統領補佐官が捜査妨害した事、FBIは知っていながら大統領の要請で捜査しなかった事、それぞれに連絡を取りました。

ヴォイルズFBI長官がオフィスにやってきて明日には起訴に向けて大陪審が開かれると言いました。

またCIAが独自に契約している工作員がダービーの保護のため監視しておりカーメルを射殺した事を知らされます。

ペリカン文書の事実が公にされ記事にはグランサムとダービーの名前が載りました。

マティースと協力者は起訴されコール大統領補佐官は辞任し大統領の再選は絶望的となりました。

ダービーはFBI長官から飛行機を手配され国外に逃がされました。

 

 

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