作品情報キャスト
後に「ボーンシリーズ」で活躍するマッド・デイモンを主演にアンソニー・ミンゲラ監督が映画化。
貧しい少年・トムはジャケットを借りてピアノを演奏したことで大富豪・グリーンリーフから息子と同じ卒業生だと勘違いされます。
咄嗟に友人ですと嘘をつくとイタリアで怠けている息子を連れて帰るよう頼まれるが次第に愛情が芽生え嫉妬心から殺害してしまい二重生活するようになる。
ネタバレ・あらすじ
リプリー
ニューヨーク・大富豪のパーティーで貧しいリプリーはアルバイトでピアノを演奏します。
借りていたジャケットを着ていたことで船会社社長グリーンリーフに、息子・ディッキーと同じプリンストン大学の同級生と間違われ咄嗟に友人ですと嘘をつきます。
千ドル払うから、イタリアで自由に遊び呆けているディッキーを連れ戻してほしいと頼まれます。
顔写真を手に入れたリプリーはディッキーが好きなジャズを猛勉強してイタリアへ向かい彼女のマージと一緒にいるところを目撃して偶然を装い近付きます。
「同じ大学で知っていたから声をかけてしまった」
何も覚えていないディッキーだが不審には思っていないようです。
リプリーはグリーンリーフの口調を真似るとディッキーは父親そっくりだと喜びます。
ディッキーは戻る事を頑なに拒否します。
リプリーはジャズが好きだと告げるとナポリにあるクラブに連れて行ってもらい楽しみます。
仲良くなったリプリーはディッキーから部屋を用意されマージと共に3人で暮らす事になります。
船でディッキーとマージが愛し合う姿を見てリプリーは嫉妬するが、それはマージの方ではなくディッキーに対してです。
ディッキーの浮気相手・シルバーナは妊娠するがディッキーから遊ばれていた事を苦に自殺してしまいます。結婚していないのに妊娠するのは土地柄許されないと落ち込むディッキーに「誰にも言わないから大丈夫、二人だけの秘密だ」とリプリーは励まします。
サンレモの旅行中、ボートを借りて沖に出た二人。
リプリーは一度帰るけどお金を貯めて来年また来るから一緒に住もうと告げると「マージと結婚するから無理だ」とディッキーに言われます。
「愛しているのはマージではなく僕ではないのか」と責め、リプリーは嫉妬が爆発してボートのオールでディッキーを叩き殺してしまいます。
マージには1人になりたいからと言い残しローマへ行ってしまったと説明しました。
イタリアに来る時にディッキーと偽って知り合った名家の令嬢メルディスと再会してオペラに行くが、そこにはマージも来ており慌ててメルディスを外へ連れ出して別れを切り出します。
メルディスとマージ、二人を同じ場所に呼び出したリプリーは遠くから双眼鏡で様子をうかがいメルディスが帰ったあと待ち合わせ場所に遅れて駆け付けます。
マージから「彼が戻るかも知れないからモルティブに戻る」と言われ計画通りうまくいったと安堵します。
リプリーは二重生活するようになるが、ディッキーの遊び仲間・フレディーに怪しまれたことで殺してしまいます。
事故死に見せかけたがフレディーが最後に訪れたホテルがディッキーの部屋であることから警察に疑われローマから出るなと言われます。
リプリーはディッキーの遺書を書き残しホテルを抜け出すとマージのエスコートをしていたピーターと出会います。
結末
リプリーの部屋でディッキーの指輪を見付けたマージは、
グリーンリーフにディッキーは自殺ではなく殺されたのではないかと報告します。
グリーンリーフに雇われた探偵マカロンがリプリーに会いに来ます。
すべての真相がばれると覚悟したリプリーだが、
ディッキーに成り済まして生活していたことが幸いして「シルバーナを妊娠させたディッキーはフレディを殺した後に自殺したのだろう」と推理されました。
今までディッキーに支払っていた仕送りをリプリーの名義に替えるからディッキーのこれまでの行いを内密にして欲しいと言われ当然承諾します。
リプリーが書いた遺書を読んでグリーンリーフはそのまま信じたのです。
ディッキーの事を本当に思っているのはリプリーでありマージは何も分かっていないと判断されました。
遺書の最後には、リプリーに自分の変わりにしっかり生きて欲しいと書かれておりグリーンリーフは仕送りする事に決めたのです。
財産を手に入れたリプリーは恋仲となったピーターと一緒に旅行するがフェリー上でメルディスとばったり会ってしまいます。
メルディスとピーターが会ってしまうと自分はディッキーではない事がばれてしまうため焦ったリプリーは部屋でピーターを絞め殺してしまいました。