作品情報キャストの紹介
「リング」シリーズでお馴染みの中田秀夫監督がロマンポルノ・リブート・プロジェクトの「ホワイトリリー」でタッグを組んだ飛鳥凛を主演に大石圭のホラー小説を映画化。
ビストロで働く美しいギャルソンの櫻木京子は幼いころに義父から性的虐待を受け続けたことから複数の人格と折り合いを付けながら暮らしていました。
母親は若いころから異性との関係にだらしなく年下の恋人がいながら金をたかりに来ます。
異性を好きになることがなかった京子は隣人が憧れの小説家の田島だと知って恋心を抱き始めるのだが恐るべき事態が・・・
ネタバレあらすじ/殺人鬼を飼う女
解離性同一障害
ビストロで働く櫻木京子は義父に性的暴行を受けながら育ったために別人格が潜んでいました。
キョウコを愛するレズビアンの直美、自由奔放で母親と同じ名前を名乗る挑発するゆかり、虐待を受けた幼い頃のままのハル、義父を突き落として殺害した闇を抱える京子は、その事は覚えておらず義父が事故死してから直美たちと出会えたと思っています。それぞれの人格とうまく付き合いながら生活しているが、母親の友香里が幼い頃から異性にだらしなく年下の恋人がいるのに職場まで押しかけ金をせびってくるので異性を好きになる事はありませんでした。
京子と母親は互いに嫌悪感を抱きながらも離れられずにいます。
京子は赤い下着が隣のベランダに飛んで行ってしまい申し訳なさそうに「私のではないのですが・・・」と訪ねると憧れの小説家・田島冬樹だったので驚きます。
「ファンです。すべて読んでいるんですが一冊だけ見付けられなくて・・・」と伝えると田島は探しておきますと言いました。
バレンタインデーに仕事を終えて帰宅すると直美が「おかえり、男に媚びるイベントなんて私たちには関係でしょ」と出迎えてくれました。
田島は京子が探す本がたまたま家にあったので持って行くと「あんた誰」と挑発的な態度を取られ本を掴んで何も言わずドアを閉められたので「なんだよ」と毒尽きます。
本をゴミ箱に投げ捨てた直美は「仕事以外で男と話さない約束でしょ」と京子をテーブルの上に押し倒しオモチャを使って激しく責めます。そんな様子をゆかりは笑みを浮かべ見ていました。
京子は仕事に出ると田島に会ったので挨拶するが「捨てるほどつまらなかったのか、ファンなんて嘘だろう」と言われ慌てて謝罪します。
仕事を終え着替えているときに背後から急に直美が現われたので「田島さんの本捨てたでしょ」と文句を言うが拘束され激しく弄ばれます。更衣室から京子の声を耳にする店長はドアに耳を当てます。
4つの人格
京子は歩いていると、直美、ゆかり、ハルの3人が現われます。「あいつ絶対聞いてたよ」と直美は笑うと「本当は見せつけたかったんじゃない、白いブリーフはないわ」とゆかりは言います。
ハルは「何の話してるんですか」と聞くが皆から「あんたは知らなくていいの」と言われます。(ハルは小学生だから)。
田島は主人公に恋しながら書いた作品だったんでつい怒ってしまってすいませんと謝罪された京子は「両親から疎外された汚された女なのに」と口にします。
~
翌朝、京子は目覚めると手首に口紅で「殺す」と書かれていました。
京子は直美を疑い、直美はゆかりを疑います。そんな様子をハルは心配そうに見つめます。
「どうせゆかりのイタズラでしょ、今晩ずっとそばにいるから大丈夫」と直美言われた京子は「心配かけてゴメンね」と言い眠りに付きます。
母親に金を強いられ渡さないと暴力を受けるので仕方なく渡す京子、
母親はトイレから戻ると京子(ゆかり)が年下の恋人をくどいてイチャイチャしていたので「本当に京子なの」と聞くと「ボケちゃったの、お母さん」と笑いながら京子(ゆかり)は去って行きます。
ゆかりは京子と直美に注意されるものの二人が寝たあと赤いドレスに着替えて男遊びに出掛けます。
心の中の闇
年下の恋人がいなくなり母親が朝早く乗り込んできました。京子は驚いて「何があったの」と聞くがゆかりが遊んで帰宅したままのセクシー赤いドレスを着ていたので「あんたが寝取ったのね」と暴力を受けます。
京子は必死に助けてと叫ぶと声を聞いた田島が駆け付けてくれました。
傷の手当てをして帰ろうとする田島に京子はゴミ箱から拾ってきた本を手に「虐待された子・・最後は幸せになって良かったです」と伝えました。
田島は初めて会った時から主人公に似ていると思ったと告げると京子は「私を本当に愛してくれる人に出会えるんですね」と涙を流します。
田島はおもわずキスしてしまうが京子が部屋に行ってしまったので謝罪しながら襖を開けるとハルが4人の女の中心に真っ黒な人物を描いていました。
「京子ちゃんとあんまり仲良くしない方がいいよ」
母親が探していた恋人が死体となって発見されニュースに流れます。京子はゆかりを疑うが「馬鹿だけどそんな事出来る奴じゃない」と直美は言います。
京子は時々自分の中に化け物がいると感じており心配するが「20年間4人で乗り切ってきたんだから大丈夫、そんな奴はいない」と直美は言います。
「自分の知らない場所で知らない事をされているので邪魔だと思ったでしょ、一人になりたいと思ったでしょ」とゆかりに言われた京子は否定するが「嘘はバレるよ」と3人に言われてしまいます。
結末
田島は京子に「この前はすいませんでした」と謝罪すると「これ以上、京子に近付くな」と複数の声が重なったような音で言われます。
田島はうっすら気付き始めていたが解離性同一性障害だと確信し「君は誰だ」と聞くが「せっかくうまくいってたんだ、お前のせいで台無しだ」と言われます。
田島は京子が働く店を訪ねると今日は休むと連絡があったと知らされます。店長はいつも京子(ゆかり)が夜中に外で激しく抱かれているのを目にして楽しんでいたがその日は男を押し倒しレンガで殴り殺していたので恐怖を感じていました。
「京子に近付く男は必ず殺されるから止めた方がいい」と京子の母親は田島に言い放つが寝ているとワイングラスで殴打され殺されます。
眠りから覚めた京子はみんながお祝いだと言って乾杯していたので良いことあったのかと思うが母親が死体で発見されたと知り驚いて顔を上げると自分一人でした。
自分の身体が赤く染まっているのを見て自分がやったのだと気付く京子はこのままでは田島にも手をかけてしまうと思い自害しようと包丁を取り出します。
「辛いこともいっぱいあったけど今までみんなのおかげて生きてこれた、ありがとう」と伝えると直美は「いつまでも一緒だよ」と包丁を掴みます。
そこに「僕は殺されてもいいと思っている」と田島がやってきます。直美は包丁を手にして出て行くが「田島さんだけは殺したくない」と愛する京子の頼みで包丁をはなします。
京子は泣きながら田島に抱き付き、自分を本気で愛してくれる田島に抱かれます。すると直美、ゆかりも参戦して快楽に溺れるが「ごめんね、あなたの愛では私を満たすことは出来ない」と全員で田島の首を絞めました。終。
感想
いや、さすがに覚えていないとは言え殺人を犯したら逮捕されるはずです。
それよりホラー界の中田秀夫監督がこれを描くとは驚いた。かなり体当たり演技ですよね。田島は主人公に恋しながら書いたとゆう事は京子が好きで最後は殺されたかったのかな。
田島にとってはハッピーエンドだったのでしょうか。
母親の恋人を始末したのは直美、母親を始末したのはゆかり、そして義父を始末したのはハルでいいのかな。ハルは間違いないが他は画面が暗くて確認出来なかった。
かなりエロチュ全開だけどストーリーは面白かった。
だけど、直美はレズビアンなんだから男遊びするゆかりを憎くはなかったのだろうか。