映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」ネタバレあらすじと感想結末/作品情報とキャストの紹介

 

作品情報とキャストの紹介

「スタンド・バイ・ミー」や「LBJ ケネディの意志を継いだ男」などを手掛けたロブ・ライナー監督が衝撃的な実話を自らも出演し、豪華キャストで映画化。

「9.11テロの黒幕」ビンラディンが率いるアルカイダを壊滅させるためにアフガン侵攻を命じたジョージ・W・ブッシュ大統領は続けてビンラディンを匿っているフセインが大量破壊兵器を保持していると断定し侵攻に踏み切ろうとしていた。

新聞社ナイト・リッダーの支局長は部下に取材を命じると破壊兵器の証拠がない事が分かります。やがて政府による巨大な嘘だと知り真実を伝えるために批判記事を出していくがNYタイムズなど大手の新聞社は政権を信じ孤立していく。

政府批判が認められないなか、ナイト・リッダーは真実を追究し訴え続けた。

ジョナサン・ランディー(ウディ・ハレルソン)ウォーレン・ストロベル(ジェームズ・マースデン)ジョン・ウォルコット(ロブ・ライナー)ヴラトカ・ランデー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)リサ(ジェシカ・ビール)ジョー・ギャロウェイ(トミー・リー・ジョーンズ)

ナイト・リッダー社は独自の取材を行ない傘下の地方新聞に記事を配信する、地方新聞31紙が統合したメディア。

 

ネタバレあらすじ

2006年 上院退役軍人公聴会。

アダム元陸軍上等兵は輸送機がイラクに着いてから爆破され脊髄を切断する重傷を負い車椅子での生活を余儀なくされました。

なぜ戦争を決断したのか?と問います。

 

戦闘地域に足を運び捕虜にもなった事があるナイト・リッダー新聞社の記者たちは危険対処訓練に参加しているときに世界貿易センターに飛行機が突っ込んだ(2001年9.11同時多発テロ事件)知らせを受けます。

ノースタワーを破壊し20分後に2機目が激突、ペンタゴン(国防総省)周辺の住民から何か爆発したと通報を受け、首都ワシントンのすべての官庁の建物から全職員が避難しました。

ビンラディンの一味アルカイダの犯行だと思われ、ナイト・リッダー社ワシントン支局長のウォルコットは家に帰りたい者は帰っていいと伝えた上で「できるだけ情報を集め正確かどうか裏を取れ」と部下に命じました。

いつアフガンに侵攻するのかと取材を進める上で、97年からフセインを排除したがっていた政府の本当の狙いはイラクだと知ります。ビンラディンは原理主義者でフセインは俗人、手を組むはずないと思うウォルコットは「本当にイラクが敵だと思っているのか突き止めろ」と命じます。

 

国旗が売れ愛国心が高まるなかジョージ・W・ブッシュ大統領は「必ず犯人を見付け裁きを受けさせる」と国民に伝え、高官は米国に対するテロを裏で支援しているのはイラクの可能性が高いと発言しました。

元政府幹部から元CIAのウールジーが欧州に飛びテロとイラクの関連を調査していると情報が入り、国防副長官の命令だと知ったストロベル記者は黒幕をイラクにしたいのだと気付きます。報告を受けたウォルコットは内通している情報機関分析官を訪ねると戦争をしたいのだと分かります。

2002年1月29日、

アフガニスタンのテロリストが全員グァンタナモ基地に収容されるがビンラディンは国境を越えてパキスタンに逃亡していました。

テロを支援する政権がアメリカや同盟国を大量破壊兵器で脅すのを防ぐ事が次の目標だとブッシュは言います。

ナイト・リッダー社は「政府はイラクを黒幕にして戦争をしたがっている」と記事を書くが傘下である地方紙が載せてくれなくなり孤立していきます。

2002年3月、

政府が以前から噂があったイラクとアルカイダの繋がりを発表しBARを経営する父親の手伝いをしていた19歳のアダムは陸軍に志願しました。

フセインは大量破壊兵器を戦争開始の口実にするつもりだと非難します。

ベトナム戦争でレポーターとして働いていた元従軍記者でジャーナリストのギャロウェイはメルギブソン主演で自伝映画が公開となり「政府の失敗は兵士が贖うのでベトナム戦争の教訓を思い出すべきだ」とインタビューに答えました。

知り合いであるウォルコットはギャロウェイを訪ね協力して欲しいと告げます。

2002年8月、

海外戦争退役軍人会全国大会でフセインが核兵器を手にしようとしている事が反対制派の証言で確認したと伝えられるとウォルコットは「政府の嘘を暴け」と命じます。

ジョナサン記者とストロベル記者の多くの情報を手にしたウォルコットは「米軍はイラクに数年留まり民主主義を知らない国民を教育しなければならない、悪くすると侵攻が引き金となりイラク国内は民族主義グループの小国家に分裂し米軍は内戦鎮圧のために何十年も撤退できなくなる」と読者にも見えるように書き纏めました。

 

ストロベルが好意を持つ女性リサは記事を読み、ブッシュ政権のネオコンと繋がりがあり現在国外に亡命しているシーア派のアフマド・チャラビーがフセインの後釜を狙い大量破壊兵器による情報を流したのだろうと推測しました。

記事を読んだペンダゴンで働く分析官から連絡を受け、ジョナサンとストロベルはオフレコにする条件で会いに行くと「先に決定しそれに合った情報を集めている。このままでは多くの命が奪われる」と言われます。

政府は亡命者を支援してイラク国民会議という反体制組織を結成し議長をしているチャラビーをイラクの新大統領にさせる計画だと聞かされたストロベルはリサの推測通りだと驚き、国民会議の黒幕は誰かと訪ねるとラムズフェルド(国防長官)だと知ります。

2002年10月、

大量破壊兵器を提供する証拠はどこにあるのかと質問すると「なかったという報告に興味がある、知っている事を知っている物事と知らない事を知っている物事があるが、知らないことを知らない物事もあるんだ」と答えました。

ジョナサン達は取材を続け「ラムズフェルドは情報収集ではなく情報のいいとこ取りをしている、なければ偽装して本物に仕立てている」と証言を得ます。

戦争を正当化する兵器を探せと命じていた事を知り「証拠はない」と記事を発表するが大手の新聞紙は官邸と国務省、国防総省の発表を載せているだけであり傘下の新聞紙も取り上げてくれません。

スポンサーリンク

 

結末/記者たち 衝撃と畏怖の真実

「政府の広報に成り下がりたいならやらせとけ、我々は他人の子を戦争にやる者の味方にはなれない。我が子を戦争にやる者の味方だ。政府が何か言ったらそれは真実か問え」

ウォルコットの言葉は部下である記者たちの心に響きます。協力を買って出たギャロウェイや記者たちは「それは真実なのか」追求していきます。

アルミ管が細すぎるので核兵器は作れない、アルカイダとイラクの繋がりはない、など専門家の証言を得ていくが大手の新聞紙が政府が掴んだ情報をすぐに流していきます。ナイト・リッダー社は裏付けをしっかりして真実を確かめてから記事にするのでジョナサンは「チェイニー副大統領がフセインは核開発をしていると演説したが正しい情報を無視しているのか」と聞くと「チェイニーが嘘をついている」と証言が取れます。

ウォルコットはすぐに政府の反対派を探すよう指示します。

2002年10月10日、

バード議員は5万8千人の米兵が死亡したトンキン湾決議が誤った情報を基になされた事なので繰り返してはいけないと反対演説を行ないます。

ギャロウェイは「お前の情報源は古い」とラムズフェルドから挑発され「私の情報源の80%は現役の軍人だ。長官の執務室にもいます」と言い返しました。

国防長官が秘密の戦略室を作り戦争を始めようとしている証拠をなんとしても掴まなければならないが先に他の新聞紙に流されてしまいます。後追いの記事は誰も読まないのです。

2003年1月28日

国連安保理はフセインに武装解除の最後の機会を与えたとブッシュは演説すると亡命イラク人社会は米国支持を表明します。

イラク侵攻に反対するデモが世界中で起こるなかジョナサン達はイラク国民会議事務所を訪ねチャラビーと会います。

「10年以上亡命しているあなたが何故、大量破壊兵器を保持していると断言できるのですか」

チャラビーは祖国だから分かるのだと言い独裁者を倒したいと一点張りで証拠も何もありませんでした。

2003年2月5日、国連でパウエル長官はフセインが核兵器を入手するのを待ってはいられないと発言すると2003年3月6日、作戦に変更はないとブッシュは演説しました。

 

ナイト・リッダー社だけが孤立しても最後まで真実を追究していたが開戦となってしまいます。

アメリカと同盟国軍はイラクを武装解除し世界を危険から守るためにフセインを倒すための軍事作戦「衝撃と畏怖」を実行した。

巡航ミサイル600発を発射し空からバグダッド全域を爆撃、3000発のトマホークに衛星誘導ミサイル、クウェートとの国境から続々と侵攻しました。

6週間後、ブッシュ大統領は太平洋上で勝利したと発表。

 

イラク侵攻後・ナイト・リッダー社の記事が真実だったと世界は知り大手NYタイムズは読者に謝罪しました。

イラク人死者数は100万人、発見された大量破壊兵器は0個だった。

2008年、ストーン報道の自由賞で、高度な文明社会とは報道の誠実さと明晰さの重要性を意識的に尊重できる社会であり報道の内容が正確なのか疑いを持てる社会ですとウォルコットは発言しました。

 

感想/記者たち 衝撃と畏怖の真実

素朴な疑問なんですが殺人にならないのでしょうか。

真実を追究するのは記者の原点ではないのだろうか。なぜ証拠もないのに大手新聞社は政府を信じたのだろうか。

売れなければ意味はないからというのも正直あると思うが「真実」を書いて欲しいと思う。2001年にテロ攻撃を受けて愛国心が強まるなか「復讐」しか頭になかったのか、どうなんでしょうね。

ウォルコット達はすばらしいと思いますが絵的には記者の仕事をしているだけなので映画では「真実を追究する執念」みたいなものは伝わってこなかったです。

 

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました