映画「新聞記者」のネタバレ感想/望月衣塑子記者による同名ノンフィクションを原案

 

作品情報キャストの紹介

東京新聞記者の望月衣塑子による同名ノンフィクションを原案に、「居眠り磐音」「不能犯」などの松坂桃李と「少女は悪魔を待ちわびて」の韓国人女優シム・ウンギョンのW主演で映画化された社会派サスペンス。

第43回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞の3部門を獲得。

政府に厳しい東都新聞社会部の若手女性記者・吉岡エリカのもとに医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届きます。

調査するとファクスを送ったのが内閣府の神崎である可能性が分かるが彼は自殺してしまう。

一方、内閣情報調査室の官僚・杉原は不都合なニュースが出ないように任務に取り組んでいたが、かつての上司である神崎が自ら命を絶ったと知り政権の悪部に気付く。

2人の人生が交差するとある事実が明らかになる。

監督・藤井道人/吉岡エリカ(シム・ウンギョン)杉原拓海(松坂桃李)杉原奈津実(本田翼)陣野和正(北村有起哉)多田智也(田中哲司)倉持大輔(岡山天音)都築亮一(高橋努)神崎伸子(西田尚美)神崎俊尚(高橋和也)など

 

ネタバレあらすじ/新聞記者

東都新聞社会部の若手女性記者・吉岡エリカはジャーナリストだった父親が誤報により自ら命を絶ってしまった事から真実を追究するために政治に厳しく、総理大臣官邸における囲み取材で鋭い質問をぶつけていきます。

官邸への遠慮が蔓延する記者クラブの中で厄介者扱いされ社内でも異端視扱いされていました。

一方、外務省からの出向で内閣情報調査室の若手エリート官僚の杉原拓海は「犯罪者でもないのに公安が尾行して自分たちがスキャンダルを作る仕事が増えた」と不満を口にするが「あくまでもマスコミの情報操作の対抗処置でしかない」と先輩に言われます。

しかし上司の多田からレイプ被害にあった女性が会見までして訴えた事件を「ハニートラップを仕掛けたように仕立てろ、これも国を守るためだ」と書類を渡され不本意ながらも情報操作します。帰宅すると妊娠中の妻の奈津実は「捕まらないなんておかしいわよね、官邸がもみ消すなんて酷い」とニュースをみながら口にしました。

リーク

ある日、東都新聞社会部のもとに「新設大学院大学 設置計画書」の極秘情報がFAXで届きます。

設置目的はウィルス研究と最先端高度医療に特化された医療系大学で人材育成のためと記されていたが認可先が文科省ではなく内閣府になっている事に疑問を抱えます。

上司の陣野から調査を命じられた吉岡は文科省はこの話を断った事を知り内閣府に出向している者ではないかと思います。

その頃、杉原は久しぶりに会った先輩の都築から尊敬するかつての上司・神崎の事を内調がマークしていたと知ります。前日、久しぶりに酒を飲みに行ったときに「俺のようにはなるな」と言われた事が気になっており嫌な予感がして電話するが繋がりませんでした。

折りかえし電話があるが神崎は「俺たちは何を守ってきたんだろうな、すまない」と言い残し飛び降りて自ら命を絶ちました。吉岡はリークした者は神崎ではないかと突き止めていたがニュースで速報が流れたので驚きます。

杉原は「神崎さんに何したんですか、組織としてやった行動ですか」と訴えるが多田は「最後の着信がお前だった事しか知らん、そういえばもうすぐ子供が生まれるらしいな」と言いました。

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内閣府と記者

父親の件と重なり涙する吉岡は神崎の通夜に参列すると遺族をマスコミから守る杉原と出会います。

杉原は同じ新聞記者なのに失礼な質問をした記者に一喝した吉岡を気にするが病院から電話があり急いで駆け付けます。緊急で帝王切開し母子ともに命に別状はなかったが携帯を確認すると妻から体調悪いと何度もメールが入っていました。

杉原は都築に会いに行きます。5年前我々の上司だった神崎は文章を改ざんした罪を一人で責任を背負って守ってくれました。外交官の仕事を人質に取られ上司からの命令で改ざんしたのに神崎1人が背負ったのです。

その事を伝えたあとになんで命を落とす結果になったのか教えて欲しいとお願いするが内調なんだから自分で調べろと言われてしまいます。

現政権に不都合なニュースをコントロールする立場である杉原を見掛け吉岡は後ろを付いていくと「誰にも付けられていませんか、私もマークされている可能性があります」と電話を受けます。

 

ダグウェイ羊事件

新潟への設置計画は頓挫したと情報が流れたが杉原は「場所を移していきている。神崎さんはまだ情報を残しているはず」と伝えます。

東都新聞の上層部に「父親の二の舞になりたいのか」と圧力がかかります。その頃、大学の件を調べている吉岡の資料を渡された吉岡は戸惑っていると出産祝いも渡され受け取ります。

脅しに屈したくない吉岡は神崎家を訪ね資料と一緒に描かれていた羊の絵を見せます。「彼の気持ちに応えたいと思います」と頭を下げると妻から「家族には見られたくない思うので」とデスクの鍵を渡されます。

確認すると中には送られてきた物と同じ資料、そして「DUGWAY SHEEP INCIDENT」=1968年に起こった羊の大量死事件の本がありました。

(アメリカのダグウェイで生物兵器や科学兵器による実験が行なわれており、羊が大量死したのはそれが原因ではないかと事件になったもの)

連絡を受けた杉原は駆け付けます。神崎が作らされていた大学は生物兵器の製造を行える設備を持っていた事でそれが許せずリークしたのかと思うが吉岡はそれだけでは記事に出来ないと言います。

協力して欲しいとお願いされた杉原は「自分は国側の人間なので」と返事するがこのままでいいのかと迷います。

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結末/新聞記者

吉岡が都築に話しかけている間に杉原は資料を見付けスマホのカメラを撮っていきます。ホテルの一室で待っていると吉岡が陣野を連れてやってきました。

官邸は生物兵器に成りゆる病原菌を研究するために大学の名前を使って研究施設を作ろうとしている事がはっきり書かれていました。

しかし「記事にすれば誤報だという証拠は揃えてある」と陣野のもとに圧力がかかります。誤報だと言われたら跳ね返す術がないと陣野が迷っていたので「その時は実名を出してください」と杉原は言いました。

吉岡は「絶対に無駄にしません」と頭を下げて感謝しました。

杉原は帰宅すると神崎から手紙が届きます。大学を運営する民間企業は総理の古くからの友人の会社であり防衛省や経産省、内閣府が捻出した国民の金が大量に流れていました。そしてそこには神崎の決算印が押されておりすべてを被ったのです。国民として父としてこんな生き方はもう出来ないと神崎は思ったのです。

記事が出ると内閣府から「自殺官僚の部下が暴走し機密文章捏造して新聞社に提供」とFAXが届くが各新聞社は東都新聞の報道を書きだしました。

吉岡は茨の道ではあるが続報で杉原の実名を出す決心をします。

吉岡は「あなたのお父さん誤報じゃないのに命を落としたんですよ」と何者(多田)かから電話を受けます。その頃、多田に呼ばれた杉原は「外務省に戻りたいか、今持っている情報はすべて忘れろ、それが条件だ」と言われます。

吉岡は電話をしながら内閣府に向かって走り出すと横断歩道に立っている杉原と目が合います。そして杉原は口を開きました。

 

感想/新聞記者

おそらく最後、杉原は「ごめん」と言ったのかな。家族もいるしキャリアを捨てたくもないでしょう。ただ神崎と同じ運命になるのではないかと心配になる。

お偉いさんの事件をもみ消すのは正直、その地位を得るために努力してなったわけだし特権だと思ってしまっている。

身代わりで下の人間が罪を被るのは昔からそうでしょう。ただ、関係ない人を貶めたり無実の者に罪を着せるやり方は止めていただきたい。

にしても何でわざわざシム・ウンギョンが抜擢されたのだろう。彼女が出ている韓国映画は何本か見て演技派女優だとゆう事は知っていますが完璧な日本語発音ではないので主演に抜擢させるのはどうかと思いましたね。

 

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