作品情報・キャスト
アメリカ国家安全保障局および中央情報局の元局員エドワード・スノーデンがアメリカ政府による個人情報監視の実態を暴いた実話をオリバー・ストーン監督が映画化。
2013年6月元CIAおよびNSA(アメリカ国家安全保障局)職員エドワード・スノーデンの内部告発によりアメリカ政府がひそかに作り上げた国際的な監視プログラムの存在が明らかになる。そこに至る9年の間、国を愛する平凡な若者はテロリストばかりか民間企業や個人、同盟国までも対象とされ、全世界のメールや携帯電話での通話が監視されている現実に危機感を募らせていた。
ネタバレあらすじ/スノーデン
CIA(中央情報局)
特殊部隊員として国のために訓練に励んでいたスノーデンは足を疲労骨折したことで除隊となってしまいます。
祖父がFBIで父親が沿岸警備隊だったスノーデンはCIA(中央情報局)の試験を受けます。嘘発見器にかけられながらコービン指導教官の面接を受けると合格しました。
軍への入隊試験は一問を除きすべて正解であり北京語や日本語をたしなむ頭脳が認められたのです。
コービンの教室に向かう途中、何気なく除いた部屋で何やら機会の研究をするハンク教官と出会います。
スノーデンはエニグマかと思ったがハンク教官が研究しているのは冷戦時代の最高暗号機既ジガバでした。
人生の楽しみがコンピューターであるスノーデンは「ここへ来て正解だ」と言われます。
コービンの講義では、担当都市に秘密の通信綱を構築して展開しバックアップをとってから破壊して復元するよう適性試験が行われました。
平均使用時間は5時間で8時間以上なら不合格だと言われるがスノーデンはなんと自動バックアップをして38分で終えました。
日本のアニメ「攻殼機動隊」が好きなスノーデンはSNSで出会ったアニメ好きのリンゼイとワシントンD.Cで会います。
街では通話傍聴を許可したブッシュ政権反対デモが行われており政府に疑問を呈しているリンゼイは署名するが自分の国を非難したくないスノーデンはしませんでした。
2人の交際が始まった頃、スノーデンはコービンに呼び出されます。20年後にはイラクは見捨てられ真の脅威は中国、イラン、ロシアになりサイバー攻撃を仕掛けてくると言いました。
頭脳を買われたスノーデンは転勤を命じられるがコービンは「君の頭脳はテロを阻止するのに重要なため中東へは行かなせない」と言いました。
監視プログラム
国連代表部でのCIAネットワーク・セキュリティの維持が任務だったスノーデンは欠陥を探すために人事部のサイトに侵入するが管轄ではないから手を引けと強いられます。
NSA(国家安全保障局)のガブリエル・ソルから情報を見る許可はあるためエックスキースコアを見せられます。
グーグル検索とやり方は同じだが「攻撃、殺し、ブッシュ」と検索すると敵対する発言をした世界中の人のメールやチャットが見れてしまいスノーデンは驚きます。
ビン・ラディンに出資しているサウジ関連の銀行家を探すよう任務を受けたスノーデンは同棲しているリンゼイを連れてパーティーに参加します。
リンゼイがモンフォート社マルワンに近付きデイトレードで損をしたと偽りスノーデンを紹介しました。
実はかなり大損をしたと言ってスノーデンは近付き調べると政府ともISI(軍総合情報局)とも関係はなくクリーンな人物でした。
弱点はないかとガブリエルに相談すると彼は義理の妹はどうだと言ってパソコンを操作しました。
そこには現在の姿が映像として流れスノーデンは驚きます。カメラとマイクを作動させればPCはオフでフタを閉じていても見られるのです。
マルワンの15歳の娘の交際相手が不法滞在者だと分かりスノーデンは報告します。
しかし上司は出世のためにスノーデンから得た情報を悪用してマルワンに取引を持ちかけていました。
何のための任務だったのかと疲れて帰宅したスノーデンはリンゼイと身体を重ねるがパソコンが気になるようになりカメラをシールで貼ります。
次期米国大統領がオバマに決まった頃CIAを辞め民間の契約スタッフとなります。
経済と社会を支配
NSAに派遣されたスノーデンは横田空軍基地に派遣され最初の仕事はエピックシェルターの構築でした。
これにより中東の全大使館とNSAの全支部が消滅したとしてもプログラムがあればデーターを守ることが出来るのです。
日本国民の監視への協力依頼は違法だと断られたが監視は実行しました。
日本の通信システムと物的なインフラも乗っ取り日本が同盟国でなくなった日には電気すら日本国民は使えなくなる。それは日本だけでなくメキシコやドイツ、ブラジルなどもそうで各国の首長や企業のトップも追跡するよう指示されています。
テロを阻止したいため働いていたスノーデンだがどう考えても経済と社会を支配することでありテロには関係ないと思います。
ある日、テロを監視する仕事に任命され嬉しかったが無線諜報を始めるよう指示されると米国人だらけで妙だと思います。大勢を救うためだと自分に言い聞かせるが問題はメタデータも追跡することでした。
1人を監視すると通話相手も監視する事になり最初の標的から3人目になる頃には総勢250万人となります。
NSAは世界中の携帯電話を監視し誰もがデーターベースの中にいて監視されている可能性があるのです。
任務終了が近付いた頃、リンゼイが自分の写真をネット上にアップしようとしたのでスノーデンは止めます。
リンゼイはスノーデンが何も言ってくれない事にストレスが溜まり喧嘩となります。関係がこじれ富士山に登る予定だったがリンゼイは日本を去り帰国してしまいます。
3ヶ月後、孤独だったスノーデンはリンゼイに会いに行き復縁しました。
CIAにコンサルトとして戻り高額なハードウェアを扱いました。
幸せな日々が続くが疑念や不安から解放されたと思うたび新事実を知り無視できなくなっていきました。
3人の高官が監視の悪用について問題だと訴えるとそれだけでFBIの家宅捜索に遭いました。NSA内から変えようと試みた者も無理だと思い報道機関へ移るとスパイ活動法違反に問われました。
第二次大戦から60年、第三次大戦が起きていないのは世界中を監視してきたからだとコービンに言われます。
スノーデンはサイバーテロ対策に就く初の契約スタッフとしてハワイへ行かないかと誘われます。
二度と離れたくないリンゼイに話すがストレスが溜まったことで”てんかん”を起こし倒れてしまいます。
テグレトールを処方されるが母親が飲んでいたため飲むと頭が働かなくなる事を知っていたスノーデンは躊躇します。
リンゼイはスノーデンのストレスを少しでも減らすためハワイに一緒に行くと言いました。
決意
中国の監視への反撃が任務だったが、空爆を行うための場所を確定するため悪党の携帯電話かSIMカードを追跡することでした。
自分が構築したエピックシェルターが使われていると知ったスノーデンは毎日空爆の映像を見ていて自分の仕事が嫌になります。
NSAが何億の米国民のデータを収集していると情報が漏れ長官は意図的ではないと発表しました。
スノーデンはリンゼイを外に連れだし「君はCIAの高官に監視されている」と伝えたあとガーディアン紙のグレン記者に香港で会いたいと連絡します。
データーをコピーして持ち去る際に落としてしまうが同じ想いであろう同僚が気付き踏んで隠してくれました。
スノーデンは二度と会えないかも知れないと手話でお礼を伝えました。
結末
映画作家ローラ・ポイトラスとガーディアン紙の記者グレン・グリーンウォルドに連絡し香港の「ザ・ミラ・ホテル」で待ち合わせします。
部屋に案内したスノーデンは電波を遮断するため携帯を預かり電子レンジの中に入れました。
途中グレンの上司であるイーウェン・マカスキルも加わり、GCHQ(英政府通信本部)に関して持っているすべての情報を与えたスノーデンは早く記事にしてくれないとスパイ活動法違反で告訴されCIAの違法な取調べを受けることになると告げます。
スノーデンは同僚が疑われず犯人が分かるようにログに痕跡を敢えて残していました。
接触した自分たちも追われる事になると思ったマカスキルはニューヨークオフィスに連絡すると許可がおりました。
ジャナインがネット上で暴露すると次々と大手マスコミが食い付きます。
NSAとFBIがインターネット企業9社のサーバーに直接侵入して音声、動画、写真、メール、文書、接続ログを収集し人を追跡可能にしているとニュースで流れます。
オバマは監視には制限があり乱用はないと政府のプログラムを明確に擁護する発言をするとスノーデンの暴露する映像が流れます。
「犯罪とは無関係であっても世界中の人が監視されている。この暴露で何も変わらないと数年で事態は悪化し国民は誰も反対できない状態となってしまう」
スノーデンは万が一の場合、全データーを初期化して破壊するよう伝えます。マスコミに居場所がばれてしまうがグレン達が時間稼ぎをしている間にスノーデンは抜け出すことができました。
スパイ行為、窃盗、国有財産の横領で告訴されるが逮捕には香港の許可が必要であり、スノーデンは国連による難民認定待ちの人達と一緒に身を隠します。
スノーデンがモスクワ行きの便に乗ったことが分かり、その後政治亡命者としてエクアドルへ行きました。
逮捕を拒否したロシアで1年過ごすと3年の居住許可を得ます。
「ハワイを出てすべてを失ったが明日を心配せずに済む自由を手に入れた」