作品概要/善徳女王
朝鮮半島で初の女王となった新羅第27代善徳女王。
双子が生まれると聖骨の男子(王族男子)が途切れると言い伝えがあり双子の妹は自分の出生を知らずにタクラマカン砂漠で育つ。
父親を探す旅に出ると偶然にも身分を知らないまま出会った双子の姉と仲良くなり導かれるように宮殿に戻る。
自分の出生を知り亡き姉の意志を継いで王女として生き、絶対的な権力を持つミシルを敵視し新羅初の女王を目指し三韓一統の夢を抱く。
重要人物・キャスト
真平王と摩耶夫人の間に双子の妹として生まれるが「双子が生まれると男子が途絶える」と新羅で言い伝えがあり王女とは知らずに砂漠で育ちます。
父親を探す旅に出るが導かれるように宮殿に戻り王女だと知ります。そして新羅初の女王になる事を決意し三韓一統の希望を持つ。のちの新羅初・善徳女王
真興王の側近で絶大な権力を持つ。真興王が亡くなると玉璽を管理する璽主となり皇室を我が物とする。王妃の座を狙うがトンマンとの出会いで…
トンマンの姉。ミシルに恐怖心を持っていたが夫が戦死したように仕向けられてから逞しくなる。ミシルを倒すため妹のトンマンに協力。
伽耶出身の努力家、チョンミョン王女を救った事で都に呼ばれ男装したトンマンを花郎にするよう頼まれる。龍華香徒のリーダー。
トンマンの側近として欠かせない存在。
チンジ王とミシルの子だが王妃に成り損ね赤ん坊の時に捨てられる。ムンノの武術を引き継ぐ。
トンマンが王女、そして女王となるまで側近として活躍。だが出生を知り…
十花郎の1つのリーダー。最初はユシンやトンマンに敵意を抱いていたが共に戦場を戦い抜いた事で友情か芽生える。
ユシンと共にトンマンには欠かすことのできない存在
チョンミョン王女の息子。ドラマ終盤から登場。のちの新羅第29代王・武列王。
滅亡した伽耶の王子。伽耶出身の者を王座に就かせようと目論む。復耶会のリーダー。
ミシルの情夫、ポジョンの父親。戦略家
国仙。花郎総指導者。武芸でこの人に勝る者はいない。生まれたばかりの双子の妹を宮殿から逃す。ピダムを育て三韓一統の夢を託そうとするが…
全話ネタバレあらすじ/善徳女王
6世紀後半の三国時代(新羅・高句麗・百済)。真興チヌン王(新羅24代王)は伽耶を滅ぼし朝鮮半島南東部全域に領土を広めた。
側室だった花郎(美しく文武両道に秀でた青年の精鋭集団)の女性統率者の美室ミシルは先が長くない王様から「政務から退き仏門に帰依せよ」と遺言を託されました。
王様は従うはずないと読み花郎のソルォン(第9代風月主)にミシルを始末するよう命じるがソルォンはミシルの情夫であるため王命に逆らいます。その頃、王様は後継者である孫のペクチョンにソヨプ刀を授けました。
ミシルから命じられたソルォンは密かに兵を率いて王宮に奇襲をかけミシルは毒薬を持って王室に入るとチヌン王はすでに病死していました。
遺言にはペクチョンが後継者となっているが自分を王妃にするなら遺言を処分すると王子に話を持ちかけました。
新羅は卵から生まれた赫居世ヒョッコセイが建国したと言われおり代々受け継がれるその卵を迎え入れ新羅25代真智王が誕生しました。
先王から北斗七星が八つにならぬかぎりミシルに勝る者は現れないと聞かされていたムンノ(国仙・花郎の総指導者)は警戒心を強め距離を置いて様子を伺います。
4年後/妹王女を隠す王様
ミシルは生まれたばかりの赤ん坊と共に側室に追い出されました。用済みとなった赤ん坊を捨て郎粧決意(化粧した花郎が死を試みず戦う決意をする)の準備を命じます。
ペクチョン王子の妃である摩耶マヤは目撃してしまいソルォンが送り込んだ刺客に拉致られ助けに来たムンノと共に崖から海に突き落とされました。
郎粧決意した花郎を引き連れたミシルは隠し持っていた遺言書を明かし王座を退くよう要求します。そしてペクチョン王子が真平王として26代王に即位しました。
半年経ち、正室となるはずのマヤが行方不明のためミシルは今度こそ王妃に就くため和白会議を開きます。
しかし土壇場でムンノがマヤを連れて戻ってきました。海に突き落とされたマヤは授かっていたソヨプ刀で縄を切りムンノと共に助かったのです。
真平王は王妃マヤが生きていた事に喜び涙を流して抱き締めます。ミシルは万歳する重臣たちの中で悔しさを噛み締めます。
マヤ王妃が双子の女児を出産します。「双子が生まれると男子が途絶える」と新羅では言い伝えがあり真平王は妹王女の産服にソヨプ刀を忍ばせ侍女ソファに託しました。
双子だと見抜いていたミシルは王が途絶える証拠を掴むため兵を率いて探し出すが見付けることが出来ません。
真平王は王女チョンミョンが誕生したと皆に報告します。宮殿を出て逃げ続けるソファはミシルから見付けるまで戻ってくるなと命じられたチルスクに捕まり窮地に陥るがムンノに助けられなんとか逃げ切ります。
15年後/偶然に再会する双子
新羅の王女とは知らずに徳曼トンマンはタクラマカン砂漠の交易場でソファに育てられていました。
茶葉の取引が禁止されトンマンは仲の良いローマ商人を助けるため密輸に加担してしまい領主に捕まります。
「生」と「死」が書かれた石をどちらか選べと言われたトンマンは「民の心が分からない者は王にはなれない」と言い放ち領主の手から1つの石を掴み飲み込みました。
石は二つとも「死」だったがトンマンは領主が持っている石が「死」ならば自分が選んだのは「生」だと言い罪を逃れます。
ソファは15年ずっと探し続けていたチルスクに見付かりトンマンを連れて逃げ出すが砂漠で砂嵐に巻き込まれてしまいます。ローマ商人に助けられたトンマンだが砂に埋もれたソファを見付ける事は出来ませんでした。
トンマンは昔手紙を送ってきたムンノが父親ではないかと思い自分探しの旅に出ます。
宮殿では長男、次男に続き3人目の王子も亡くなりました。天明チョンミョン王女は次男が亡くなった時に男子が途絶えるのは王女のせいだと言ったミシルの言葉を思い出します。
陛下はチョンミョンの夫であるヨンスを太子にしようとするが何の功績もなく猛反対となります。
ヨンスは功績を立てるため母山城奪還作戦の先鋒になり勝利を収めるがミシルから命じられた兵士の矢により戦士してしまいます。
チョンミョンは宮殿から出る決意を固め尼となって1年経ちます。怖くなって逃げたと思われるが実はお腹にいたヨンスの子=春秋チュンチュを安全に産むためでありミシルに対抗出来るようムンノを探す旅でもありました。
太白山の仙人となった噂があるムンノを探すようヨンスの弟である金龍春(キム・ヨンチュン)にお願いすると万弩郡常山の如来寺にいる事が分かります。
ヨンチュンが頻繁に宮殿を出入りしている事に気付いたミシルは部下を拷問にかけ吐かせるとムンノを探していると知り息子ポジョン(父はソルォン)に暗殺を命じます。
一方トンマンは母親の死を伝えるため父親ではないかと疑うムンノの故郷、鶏林にある万弩城に上陸し偶然にもチョンミョンが乗る舟に同席します。
しかし山賊の奇襲に遭い2人は一緒に逃走を試みます。トンマンは知り合った詐欺師のチュクバンと弟分のコドからムンノの居場所を知らされておりその通りに逃げると山賊のアジトに辿り着き捕らわれてしまいます。
騙されたと知ったトンマンは咄嗟に雨を降らせる事が出来ると言い放つと頭は三日だけ待つといいました。雨が降り出し喜ぶ山賊だったが山賊討伐を命じられたミシルの息子ハジョン(父はセジョン)の奇襲に遭います。
互いにムンノを探している事を知ったトンマンとチョンミョンはなんとか逃げ切り如来寺に向かいます。
耳の後ろに同じ痣がある事を知った2人は出会った事で互いに諦めない心、闘う勇気を持ちます。
如来寺にやっとの思いで到着するがポジョン率いる兵に制圧されていました。
2人はまた逃走する事になるがポジョンに見付かってしまいます。そこへ龍春から王女を助けるよう命じられた林宗イムジョン(徐羅伐10花郎 護国仙徒の長)が現れます。
しかしポジョンの矢によりチョンミョンは崖から転落しイムジョンの矢でポジョンとトンマンが崖から転落しました。
チョンミョンはソヒュン太守とマンミョン夫人の子キム・ユシンに助けられます。一方トンマンは傷を負っていたポジョンを助けるため薬を求め市場に行くとチュクバンとコドを見掛け捕まえます。治療してくれたら許すと伝えるがチュクバンは治療を終えるとポジョンが身に付けていた高価な指輪を盗んで行きました。
上記の続きから最終話までの「一覧」