映画「フォービドゥン/呪縛館 」ネタバレあらすじ/封印されていた失望の部屋

 

作品情報・キャスト

怪奇現象に襲われたサスペンススリラー

生後数ヶ月の愛娘を事故で亡くし母親デイナが精神を病んでしまったので夫デヴィッドは環境を変えるため田舎町に引っ越し5歳の長男と新生活を始める。

暮らしはじめてすぐに屋敷内で人影を見たり不可解な現象が続発。やがて屋根裏に隠し部屋を見つけたデイナは、この屋敷にまつわる衝撃の事実にたどり着く

監督 = D・J・カルーソー◆デイナ(ケイト・ベッキンセール)◆デヴィッド(メル・レイド)◆ルーカス(ダンカン・ジョイナー)◆ベン(ルーカス・ティル)◆ブラッカー判事(ジェラルド・マクレニー)

 

ネタバレ あらすじ・フォービドゥン/呪縛館

 

父親デヴィッドは5歳になる長男ルーカスと「ギルバート&サリバン」を歌いながら車を走らせます。

そんな姿を助手席に座る母親デイナは微笑ましく見つめるが生後数ヶ月の愛娘キャサリンを事故で失い精神を病んでいました。

デヴィッドは環境を変えデイナの傷付いた心を治すために郊外の森の中に立つ屋敷に引っ越すことにしたのです。

 

呪縛館

雨が降り森の中ですこし迷ったが無事に到着しました。

古い屋敷で薄暗く何故か向かい合わせに鏡が設置されており真ん中に立つデイナは気味悪く感じます。

翌朝、赤ん坊の泣き声で目を覚ましたデイナはシャンデリア付近から雨漏りしているのに気付き台所にあった鍋を置きます。

雨雷がひどく何気なく窓からのぞくと黒い犬を見るがよくよく見ると井戸に変わり見間違いかと思います。

デイナは朝食を作り部屋に持っていくとルーカスが窓の外を見て1人で話していました。

驚くデイナだがルーカスは抱いている猫に話しかけていたのです。

ルーカスが飼いたいと言うのでデヴィッドは台所にいるネズミを追っ払ってもらおうと受け入れシャンプーして綺麗にしラスカルと名付けました。

 

やっと雨が止みデイナは屋敷周辺の写真を撮りに行くが何かいると怯えます。

屋敷のバルコニーから見ていたデヴィッドは声を掛け「郊外なんだからアライグマか何かしらいるよ」と言いました。

町へ買物に行くとアイスクリーム屋のマーティ・モリソンから雨漏りしているなら誠実で腕のいい職人を紹介すると言われます。

しかしデイナは建築家であり修理は自分でするつもりだと返事しました。

挨拶回りを終え帰宅したデイナは昼寝から目覚めるとルーカスが「犬がいる。怖い」と窓越しに立っていました。

大丈夫だとデイナが近付くとルーカスの両手が血だらけで驚きます…が、夢でした。

悪夢ばかりで疲れたデイナは庭でタバコを吸っていると墓石があるのに気付き、屋敷を見上げると電気がついている屋根裏を見付けます。

螺旋階段を上り確認するとどうやらシンフォローブの裏にドアがあるようだと気付きデヴィッドと一緒に動かします。

しかしドアを開けることは出来ませんでした。この時、デヴィッドの背後で影が動いたり鍵穴から誰かがこちらを覗いていたが2人は気が付きません。

 

怪奇現象

デイナはすべて修理するためスケジュールを立てます。しかし前の住民である「ブラッカー判事の館」の間取り図の資料の中から黒い犬の写真を見付けます。

屋根裏の鍵を見付けたデイナは躊躇せず中に入ると勝手にドアが閉まりました。

排水溝から音が聞こえ近付くとブラッカー判事の幻影を見てパニックに陥り気を失います。

意識が戻ったデイナはドアに近付くと「邪魔だって」と少女の声を耳にします。

ドアは開いており急いで出ます。「助けてと叫んだのに…何時間も閉じ込められていた」とデヴィッドを責めるがキッチンからオーブンのタイマーが鳴り大して時間が経っていない事に気付きます。

 

螺旋階段を少女が駆け上っていくのを見てデイナは追い掛けます。

そして屋根裏に入るとブラッカー判事が黒い犬を連れて入ってきました。

「この子が生まれたのは私のせいか?」と責められます。

ルーカスの声で目覚めたデイナは鬱病の薬を飲むが幻を見るのは薬が原因だと思いトイレにすべて流しました。

ひし形の凧を見掛けたデイナは外に出ると庭で青年とぶつかり驚きます。青年はマーティから紹介され雨漏りを修理するためにやってきたベンでした。

ひし形の凧はブラッカー判事の資料の中にあった写真にも映っていました。

デイナはブラッカー判事について調べると7月5日に娘を亡くしていた事が分かり命日がキャサリンと同じでした。

偶然とは思えず亡霊も本物にちがいないと思ったデイナは訴えるがデヴィッドは1年は住むと決めたしルーカスのためにも落ち着いた環境が必要だと言いました。

 

亡霊は閉じ込められて育った少女

ブラッカー判事の資料を送ってくれたジュディスに屋根裏の事を話すと、それは「失望の部屋」と教えられます。

むかし、障害を持って生まれた子供は裕福な名家である場合は特に恥とされ存在を隠されていました。

部屋に閉じ込められて両親と使用人のみが世話をし太陽や雨を感じることなく一生を終えるのです。

そしてひっそり埋葬された障害者は亡霊になったという説がありました。

屋敷に戻りデイナはジュディスから渡された「階級社会の恐怖」の本を読みます。

障害のある息子を虐待し自殺させた母親が自らも失望の部屋で首を吊った記事などが載っていました。

 

ルーカスはラスカルがいなくなり探していると少女と出くわします。

またルーカスを探すデイナも屋根裏で少女と会います。少女の顔半分は崩れており名前を聞くとローラだと分かります。

ここの屋根裏に障害者であるローラは閉じ込められていたんだと分かるが中に入っていくとローラの姿はありませんでした。

窓から庭を見下ろすと黒い犬がルーカスに近付いていました。急いで螺旋階段を下りて庭に出ていくとルーカスは絵本を読んでいたがラスカルの無残な姿を発見します。

 

デイナは急いで庭に出る際に向かい合わせの鏡を割っていました。

割れた破片の隙間から絵らしき一部が見え鏡を取り外していくとブラッカー判事の肖像画が表れました。

もしやと思い反対側の鏡を割って取り外していくとブラッカー判事の夫人だと思われる肖像画が表れました。

その頃、デヴィッドは都会へ戻り妻が幻覚を見ていると相談していました。

キャサリンの誕生日が近いこともあり感情を心の中に押し込めないためにも友達を呼んだらどうかと勧められます。

 

2枚の肖像画を焼き払ったデイナは裏庭にある墓石を確認してほしいと雨漏りを修理するベンに頼みます。

しかし墓石を調べにいったベンはブラッカー判事に殺され吊るされてしまいます。

デヴィッドは友人たちを招き誕生日会を開くが遅れてやってきたデイナは酔っ払っていて錯乱状態になっていました。

暴れるデイナを見て友人たちは驚きます。

デイナは墓石の前でローラがかわいそうだと涙を流すがベンが吊るされているのを発見します。

電気がついている屋根裏を見て屋敷の中に入るが何故か焼き払ったはずの肖像画が復活していました。

 

結末

屋根裏に入ると夫人がローラに食事を与えていました。その後ろからブラッカー判事が金槌を持って近付きます。

止める夫人を押しのけブラッカー判事は「早く楽にさせてやらないと」と言い金槌で何回もローラを殴ります。

そしてブラッカー判事はデイナに近付き「お前は惨めな母親だ。再び不幸のどん底に落ちるがいい」と耳元でつぶやいた後アモス(黒い犬)に命じて立ち去ります。

デイナはアモスに襲われるが首の骨を折って殺害し落ちていた金槌を拾いブラッカー判事を追い掛けます。

ブラッカー判事はルーカスの首を締めていました。デイナはブラッカー判事の頭を金槌で何回も殴り付けるがデヴィッドの声に気付きます。

気付くとルーカスのベッドの横で金槌を持っていました。

 

夢と現実の区別がつかないとデイナは訴えます。

デヴィッドは「この屋敷には誰もいない。ルーカスを襲おうとしていたのは君だけだ」と言いました。

キャサリンが死んだのはデイナによる不注意からでした。一緒に昼寝をしていたがいつの間にか下敷きになっていたのです。

自責の念に駆られたデイナは幸せになってはいけないのだと苦しんでおりキャサリンだけでなくルーカスまで殺そうとしたのだと泣き叫びます。

それを見たデヴィッドは「もう逃げるのはやめよう。必ずやり直せるから家に帰ろう」とデイナを抱き締めます。

 

屋根裏のドアを破壊し都会に戻るため車を走らせるがデイナはブラッカー判事の姿を目にしていました。

そして「失望の部屋」のドアが閉まりました。

 

 

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