映画「運び屋」ネタバレあらすじと感想結末/伝説的運び屋の正体は90歳の老人だった

 

作品情報・キャスト

伝説的な麻薬運び屋の正体が90歳の老人だった衝撃的な実話をニューヨークタイムズの記事を基にこれまでにも多くの監督主演を務めてきたクリント・イーストウッドが映画化し、実の娘アリソンも熱演して全米で興行収入1億ドルを突破する大ヒットとなった作品。

クリント・イーストウッドが自身の監督作品で主演を務めるのは「グラン・トリノ」以来10年振りとなる。

80歳代で運び屋となった第二次世界大戦の退役軍人レオ・シャープがモデル

演芸家として知られていたアールは仕事人間であったが時代がネット化していくと商売がうまくいかなくなり家族からも見放されてしまう。

孤独を痛感し経済的にも行き詰まっていると簡単な儲け話を受けバイト感覚で始めてしまうがそれはメキシコの麻薬カルテルの運び屋だった。

犯罪には無縁の生活を送っていたアールは真相を知っても運び屋を続け家族関係を修復しようとするが・・・

アール・ストーン(クリント・イーストウッド)コリン・ベイツ(ブラッドリー・クーパー)主任特別捜査官(ローレンス・フィッシュバーン)アイリス(アリソン・イーストウッド)メアリー(ダイアン・ウィースト)

 

ネタバレあらすじ「運び屋」

2005年、イリノイ州ピオリア。

サニーサイド花農場を営むアール・ストーンは園芸家として広く名前が知られておりデイリリ一品評会で金賞に輝きます。

仕事第一優先の考えを持っており娘アイリスの洗礼式や卒業式にも行ったことはなく金賞を獲得し上機嫌でみんなに酒を奢っているときに「今日は娘の結婚式だ」と思い出します。

時代はネット化して徐々に商売が出来なくなっていくと代替案など考えていなかったので、

12年後の2017年、インターネットに潰されついに花農場は差し押さえられてしまいます。孫ジニーに会いに行くと「結婚前のブランチに来てくれるなんて」と喜ばれるが妻メアリーやアイリスなどからは「行くとこないから来ただけでしょ」と文句を言われます。

養うために働き続け50州のうち41州を走り違反したことなど一度もないのが誇りだったが文句を言われ続け孤独を痛感します。ジニーはお爺ちゃんが大好きだったがあまりの言われように言葉を失ってしまいます。

 

金になる仕事

花嫁付き添い人の友人リコから「困っているなら町から町へ走るだけの仕事を紹介しますよ。知人が運転手を捜している」と声を掛けられます。

トラックもあるし運転するだけなら楽だと名刺に記載されているタイヤ屋を訪ねると荷台に荷物を積まれ携帯を渡されます。メールをした事がないと伝えると「電話だけでいいが出るだけだ」と言われます。

アールは1回だけだからと思いラジオをかけて歌いながらニューメキシコ州まで車を走らせ、荷物と金を交換してすぐに戻りました。金を手に入れ約束通り孫の結婚式で利用するBARの資金と花をプレゼントするとジニーは喜びます。

しかし過去にいろいろあったメアリーは嬉しい反面、素直にはまだ受け入れることは出来ず家族の関係修復には至りませんでした。

「デイリリーは1日だけ鮮やかに咲いて終わってしまうが時間と努力が必要な独特な花なんだ」と告げると「家族も同じだ」と言われてしまいます。

 

家族関係修復のためには「時間がかからなくて稼げる仕事」がまずは必要だと思い1回だけとは決めていたが新車を購入しタイヤ屋に向かいます。

荷物と携帯を渡されたアールは前に貰った携帯がまだあると告げるとバキっと携帯を折られ「仕事が終わったらすぐに捨てろ」と言われます。

その頃、NYとワシントンで手柄を立てたDEA(麻薬取締局)ベイツ捜査官はシカゴに着任し助手のトレビノ捜査官と名を上げるために動いていました。

メキシコ人が多く集まる場所ですぐにターゲットを決め調べるとメキシコ人ではなくフィリピン人だったが、42万ドル分のドラッグと無許可の銃を家に隠し持ち詐欺と脱税の資金洗浄もしていました。

「バレないようにしてやるから組織を続けながら協力しろ」と司法取引を持ちかけました。

2回目の「運び屋」を終えて戻ったアールは滞納金、延滞金と経費を払い物件を取り戻しました。

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運び屋

退役軍人が集まるクラブ経営が潰れそうだと知ったアールは退役軍人会がなくなってしまうのは寂しいので3回目の「運び屋」をするためタイヤ屋に向かいます。

いつもよりもやたら大きいバッグと携帯を渡され「くれぐれも気をつけてくれ」と見送られたアールは運転中にどうしても荷物が気になり停めて確認すると大量のヤクが入っていました。「どうしました」と保安官に話しかけられるがマズイパイを焼くためのピーカンを運んでいるんだと誤魔化し痛み止めクリームを大量に使って警察犬もうまく騙しました。

「やばい、どうしたらいいんだ」

これで最後にしようと決意するアールだったが何倍もの報酬だったので驚きます。

退役軍人クラブはアールの資金援助で建て直すと大勢の人から盛大な拍手で迎えられダンスをして楽しみます。

 

ベイツ捜査官はメキシコ麻薬カルテルのルートであるスタート地点を協力者から教えられカメラを手に監視します。

「各地にあるホテルに運び屋がやってきて到着すると車を離れ、組織の者が荷物と報酬を交換する。戻ってきた運び屋は報酬を手にしてすぐ帰る」

みんなに感謝され孤独から脱出したアールは5回目の運び屋を歌をうたいながら運び、報酬を受け取ると慣れてきた物で6回目、7回目になると運転しながらゴミ箱に携帯を投げ捨てれるようになります。

 

タイヤ屋に行くとボスの命令で同行する者フリオが現われました。麻薬カルテルのボスは前科も違反切符もない老人なら安全だろうと思い270万ドル相当の110キロのブツを運ばせるため念のため使者を命じたのです。

「いいから俺の言ったとおり運転すればいい」と銃を突き付けられるが「戦争に行った身だ、そんな物は怖くない若造が!」とアールは言い放ちます。

タイヤ屋でブツを積む連中はアールと絆が芽生えておりメールの打ち方まで親切に教えるようになっていました。フリオが「さっさと積んで出発しろ」と粋がるので「老人なんだから休ませろ」と連中は言い返します。

アールは「あんな奴ぶっ放せ」と連中に言い車を走らせると、アールの車に盗聴器を取り付けたフリオは自分の車で後を付いていきます。

 

伝説

8回目の仕事の途中、タイヤがパンクして困っている家族がいたのでアールは車を停めます。

父親がタイヤの交換の仕方を調べようとしていたが電波が届かないようで困っていたので「なんでもインターネットに頼るな」と言い手伝ってあげます。

いつもとは違うルートで長距離なためホテルに宿泊するがフリオは監視しなければいけないので寝れません。しかもアールが女性2人を部屋に呼んで楽しんでいるので「ぜんぜん気にしてないな」と呆れます。

フリオは大きな仕事なので万が一のことがあったら命はないのでビクビクしているのです。

アールは間違った住所に到着してしまうがそこも拠点の1つでした。しかし予定にない事をされると危険なので拠点にいた連中とフリオは言い争いを始めます。

フリオはアールが全然指示に従わないので「始末しよう」とボスに提案するが「今まで失敗したことはなく逆に寄り道したりするからルートを読まれなくていい、気分よくさせてやれ」と命じられます。

 

毎月100キロ以上運んでいたアールは1度に282キロ運んで新記録を達成し「伝説の運び屋」としてボスがいるメキシコの豪邸に招待されます。

パーティーで酒を飲み若くて綺麗な女性と楽しんだアールだが「今すぐここを辞めろ、組織の連中は君のことなど何とも思ってない。好きなことを見付けろ」とフリオにアドバイスします。

 

ベイツ捜査官たちは黒い車に乗る伝説の運び屋を捕まえようとしていたがアールの行動はいつも気まぐれで寄り道をするので空振りに終わっていました。

失敗ばかりだと上層部が煩いので仕方なくいくつかの隠れ家を摘発しました。

アールはジニーの卒業式に行きアイリスの隣に座るが離れて座られてしまい「憎まれにきたのか」とメアリーに言われます。失われた時間を取り戻しに来たんだと伝えるとメアリーは微笑みます。

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結末/運び屋

DEAが動いているのにアールを好き勝手にさせている事でボスが射殺されてしまいます。アールは4.5人に山奥に連れて行かれ「これからは時間厳守、予定外の停車や寄り道は許さん」と忠告されます。

命令は隅々まで従えと言われたアールはボスの死体を見せられ「命令に背くとこうなる」と脅されます。

12回目の仕事、アールはホテルに宿泊するが伝説の運び屋がホテルにいると予想しベイツ捜査官たちが監視していました。体つきがごつい見張り役の者があやしいと疑い捕らえるが15グラムほどしか持っていませんでした。

アールは普通にベイツと立ち話をしており駐車場でトラックを探るのを見てDEAなんだと把握します。食事の席で隣になったベイツ捜査官が彼女との記念日を忘れたと口にしたので「家族を優先に考えないと俺みたいになる。おかげで娘は12年も口を利いてくれず家族は存在しないかのようだ」と嘆きます。

 

「メアリーが病気で数日もつかどうか、すぐ帰ってきて」とジミーから電話を貰うがアールは仕事中であるため「予定があって無理なんだ」と伝えます。

しかし、アールは車を引き返し「今まですまなかった」とメアリーに言います。今まで家の中では役立たずなので外で認められる方がずっと大事だと思っていたが今は家族が何より大事でした。

「俺はここにいる」

メアリーは「理由は分からないけどすごく嬉しい」と言いました。仕事は何しているのかと聞かれ「麻薬を運んでいる」と正直に伝えるがメアリーは冗談だと思って笑い「何にしろ、そばにいてくれるのに金は必要ない」と言いました。今更ながら大事なことに気付くアールは枯れた花を見ながら最低な父親だったと娘に謝罪するが「遅咲きなだけよ」と言われ涙を流します。

 

アールは車を引き返した事で待ち構えていたベイツ捜査官に逮捕されずに済んでいました。

ベイツ捜査官は情報がガセだったのかと思うが1200万ドルのコカインを持ったまま1週間以上連絡が取れない伝説の運び屋を消すために組織の連中が探し回っていることを知ります。

メアリーの葬儀を終えたアールはガソリンスタンドで連中に捕まります。

「妻の葬儀で連絡できなかっただけだ、今から運ぶが撃ちたいなら好きにすればいい」

新しいボスが「始末しろ」と命じると盗聴していたベイツ捜査官は位置を特定しヘリコプターの手配を急ぎます。しかし妻の葬儀とゆう事で同情した者が何かあれば自分が責任を取るとゆうことで命令は撤回されました。

ヘリコプターから指示を受けたベイツ捜査官が道路を封鎖します。アールは停車し両手を挙げながらゆっくり出ると手錠を掛けられました。

「家族との関係を正すことができたから運が良かった」と口にすると話しを覚えていたベイツ捜査官は「口を利いてくれない娘さんか」と言いました。彼女の記念日を忘れたのは自分のせいだと気付いたアールは謝罪しました。

 

麻薬組織は人の良さと老人である事を利用したのが原因で・・・弁護士は罪を軽くしようとしたがアールは「有罪だ」と裁判で述べました。

連邦刑務所に戻されたアールだが花壇を担当しデイリリーを栽培していました。

 

感想/運び屋

「時間は金では買えない」

誰もが分かっている事だが大抵の人は忘れてしまっている「時間の大切さ」を痛感しましたね。

どんな映画を見てもメキシコの麻薬カルテルは裏切るとどこにいても必ず消されている印象があったのでアールは始末されるのではないかとちょっと心配したが良かった。

実際にモデルとなったレオ・シャープは「デイリリーと同じようにコカインは人々を幸せにする」と裁判で述べているのでアールとは性格が違うし家族関係は作られたものでしょうね。

ちょっとコミカルな部分もあって老人と連中が楽しくコミュニケーションを取っていくようになるので不思議とほっこりさせられる場面もありとても見やすかった。

 

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