へぇ~♪そうなんだ~♪

映画<ネタバレ・あらすじ>本

「 沈黙のパレード 」 東野圭吾 < ネタバレ あらすじ > 凶悪犯罪者を司法が裁けないなら我々の手で!!

 

 

沈黙のパレード

 

完全ネタバレですのでご注意ください。

 

完全ネタバレですのでご注意ください。

 

 

< ネタバレ あらすじ >

    沈黙のパレード

 

静岡県の小さな町にあるゴミ屋敷で火災が起こり、その家に住む老女・蓮沼芳恵と3年前に行方不明となった当時19歳の並木佐織の遺体が発見されます。

火災が起きる前から白骨化しており老女の方は6年前に自然死していたものと考えられるので佐織の死とは無関係だと分かります。

 

< 容疑者 老女の息子・蓮沼貫一 >

蓮沼は23年前に当時12歳だった本橋優菜ちゃん殺害容疑で逮捕されたが無罪判決とされていました。

実家に運んだ冷蔵庫から優菜の血痕が発見され死体遺棄や死体損壊の時効が過ぎていたため殺人罪として逮捕するが証拠はどれも状況証拠に過ぎず完全否認した事で無罪判決となったのです。

当時、若手ホープとして事件を担当していた現在警視庁捜査一課の草薙係長は今回の事件も担当する事になり部下の内海薫を連れて調査を始めます。

●突然仕事を辞めアパートを引き払った時期が佐織の失踪時期と重なる。

●佐織の実家でもある定食屋「なみきや」を訪ね両親(祐太郎、真智子)と次女の夏美から話しを伺うと菅沼は佐織に執拗に迫ったりしていたので祐太郎から出禁にされている。

●菊野市は有名な「キクノ・ストーリー・パレード」があるため家族は時期をはっきり覚えており出禁にしたのは佐織がいなくなる少し前だと分かる。

●佐織は街で何度も菅沼と出くわし逃げていた事を恋人だった高垣が証言。

●佐織の歌唱力は世界でも通用すると評価しレッスンしていた音楽プロデューサーの新倉は現在生き甲斐を失い犯人を殺してやりたいと憎んでいる。

 

< 蓮沼を逮捕するが・・・ > 

●蓮沼が3年前に使っていた車には菊野を出で静岡に向かった記録が残っていた。

●佐織が最後に確認された防犯カメラにも同じ車が映っていた。

●家宅捜査で押収した作業着から佐織の血痕が見付かる。

●逮捕するが菅沼は前の事件と同じように完全黙秘。

●検察は殺害された証拠と菅沼が手を下した証拠がなければ起訴は難しいとして釈放。

 

< ガリレオ先生登場 >

お手上げ状態となった草薙は親友の帝都大学物理学者の教授・湯川学がアメリカから帰国し菊野市にある研究施設にいること知り捜査協力を求めます。

今までも捜査に協力してもらっていたが最後に会ったのは4年も前で久しぶりの再会でした。

「なみきや」の常連の1人に数えられるようになった湯川教授だがビールを飲んでいると菅沼が現れ「俺はお前らのせいで冤罪を被らされそうになった被害者だ。賠償金の交渉にきた」と因縁を付けていました。

祐太郎が塩を手に追い出したが常連客も皆怒り出したのを見て佐織がどれだけ好かれていたか湯川は知ります。

菅沼には当然警察がマークしており「なみきや」に行った事は草薙にも報告が入ります。

菅沼は現在、前に勤めていた廃品回収会社の所有する倉庫の管理事務所で生活する増村のもとで居候していました。

 

スポンサーリンク
 

 

< 容疑者である菅沼死亡・殺されてもおかしくない事情がある >

湯川は佐織の妹・夏美に案内されキクノ・ストーリー・パレード(全国から応募してきたコスプレイヤー達がおとぎ話や童話の登場人物に扮して行進する)を楽しみます。

宮沢麻耶率いるチームが最後にロバート・ルイス・スティーヴンソンの宝島を見事に再現しパレードは終わるが「なみきや」で客の具合が悪くなったとメールを受け夏美は急いで戻ります。

湯川が借りていた椅子を持って戻ると店は再開しており戸島や新倉、高垣を含めた常連客が盛り上がっていたがパレードに参加していた若者が店に駆け込んで来て「菅沼が死んだらしい」と言いました。

 

< 菅沼に復讐したい者はたくさんいる >

菅沼は本来物置だった小部屋で倒れているのを発見され目立った外傷などはないが睡眠薬の成分が検出されました。

殺人を疑うがどうやって窒息死させたか分からず湯川を現場に連れて行きます。

湯川は引き手家具を外し貫通している事を確認すると、ヘリウムを穴から室内に流せば急速に酸欠を起こせると言いました。

パレードで巨大なバルーンを見ており風船を使ったのではないかと仮説を立てたが捜索したところ近くの川から菅沼の髪の毛とヘリウムボンベが入ったゴミ袋が発見されました。

眠っている菅沼の頭から袋を被せヘリウムガスを入れればすぐに意識を失い死に至ると湯川はすぐに分かるが内海から「動機が復讐だとすれば楽に死ねる方法は選ぶはずない」と言われヘリウムはフェイクだと疑います。

 

< 湯川がトリックを見抜く >

考え込んだ湯川は菅沼を恨んでいた者が他にいないか調べるよう要求すると23年前の事件の被害者・本橋優奈の母親・由美子は娘が行方不明になった時に自殺しており父親・誠二は6年前に他界していました。

しかし由美子、旧姓・藤原由美子の戸籍を調べると父親は違うが兄は菅沼を居候させていた増村だと判明します。

湯川は小部屋を死刑執行のガス室にしたのではないかと仮説を立てていました。

マットレスと布団に含まれた水分量を調べてもらった湯川はヘリウムはフェイクであり液体窒素が使われたのだと言いました。

”室内に液体窒素を注ぎ続ければ部屋の気温は変わらず、室内は雲の中にいるのと同じであり結露しやすい環境になるのです。液体窒素が気化すれば体積が約7百倍となり元にあった空気と気化した窒素が瞬時に混ざる事はないため酸素濃度は場所によって変わる”

実験の結果20リットルの液体窒素を注ぎ続けると部屋の下部の酸素濃度は10分で6%まで低下し呼吸停止に陥る数値になりました。

 

< 主犯格 共犯は誰だ? >

増村のアリバイには嘘がないため主犯格は別にいると考えられます。

食品会社を経営する戸島がパレードの日にライトバンで出掛ける様子が映っていたが戻ってきた時間を確認すると犯行は無理だと分かります。

主犯格として1番疑わしいのは並木祐太郎ではあるが妻と共に客を病院に連れて行き店に立っているので不可能でした。

高垣や新倉にもアリバイがあるが空白の時間があり完璧ではありません。パレードで撮影した映像を見ていた湯川は宮沢麻耶率いるチームの行動は確認したのかと内海に聞きました。

 < 犯人の自供 >

草薙と内海は宮沢を訪ねパレードで使われた海賊が持つ大きな宝箱を見せてもらいます。出番までスタート地点に置かれゴールした後順位発表があるまで近くの校庭に置かれていた事を知ります。スタート地点には音楽を担当した新倉、そしてゴール地点には高垣がいた事が分かり話を聞こうとしたが宮沢は「沈黙罪とはあるのでしょうか」と言いました。

草薙は否定するが沈黙すると言う事は推理は正しいと思います。

そして高垣の空白の時間が問題だと気付き署まで同行してもらうと追い詰められた高垣は口を割ります。

その頃、湯川は「なみきや」を訪ね「あなたに内緒で計画するとは考えられない。客が体調不良を訴えたので計画が変わったのではないですか?裁判で無関係として処理されるがそれでいいのですか?」と聞くと祐太郎は「沈黙を続けている人に顔向けできない」と言いました。

その時、草薙から連絡があり新倉が自供した事を湯川は知ります。

 

スポンサーリンク
 

 

< 殺意がある増村 真相が知りたい祐太郎 >

増村は日雇いで知り合った男から菊野市にある廃品会社を紹介され偶然にも菅沼と知り合ったのです。優奈を殺し妹を自殺に追い込んだ奴なのか確認するため仲良くなるが佐織が殺害されてしまいます。自分がさっさと殺して入れば同じように悲しむ遺族はいなかったと悔やみ居候する菅沼を殺そうとするが復讐したい人物は自分だけでないと気付き「なみきや」を訪ねました。

増村から誘われた祐太郎は真相を知りたいから待ってくれと頼み戸島に液体窒素を手に入れて欲しいと頼もうとしたが「協力するぞ。俺が誰も捕まらないように計画を考える」と言われました。

 

< 結末 ~ 菅沼殺害 >

①増村は睡眠薬入りの酒を菅沼に飲ませその後完璧なアリバイを作ります。

②社長である戸島がライトバンで液体窒素を持ち出します。

③スタート地点でアリバイ作りのために宮沢に挨拶した新倉が宝箱に中にあった重り代わりの荷物と戸島から渡された液体窒素を入れ替えます。

④ゴール地点でアリバイ作りのために宮沢に挨拶した高垣が荷物を入れ替え液体窒素を軽トラックで犯行現場である事務所の前に置いて戻ります。

⑤祐太郎と新倉がトラックで菅沼の事務所に行く・・・予定だったが「なみきや」で調子悪い客が出てしまい戸島は「仕切り直そう」と言いました。

⑥液体窒素を回収するため1人で取りに行った新倉だが寝ている菅沼を見て怒りが込み上げ真実を語らせるために液体窒素を流しました。

⑦もし死んでいなかったら自分で殺してやろうと帰宅した増村が発見し警察に通報。

⑧新倉から話を聞いた戸島は増村から菅沼の髪の毛をもらい捜査を錯乱させるためにヘリウムと髪の毛をごみ袋に入れて現場近くの川へ捨てた。

 

< 本当に解決? 湯川の疑問 >

新倉の供述により佐織が殺害された公園が特定されたと分かり頭蓋骨陥没なら血痕が残っているはずだから調べるようお願いしました。

①なぜ突然ごみ屋敷から火災が起きたのか。

②なぜ菅沼は佐織の血痕が付着した作業着をずっと持っていたのか。

③逮捕された菅沼はなぜ平然としていられたのか。

疑問に思った湯川は犯人は菅沼ではなく真犯人を知っていたのではないかと考え庇うとしたら金銭目的だけだと思います。

< 新倉の妻・留美は湯川から疑問を投げかけられ正直に話し始めます >

 新倉と共に留美は佐織の面倒を見てプロの歌手として世界中に衝撃を与えるはずだと喜んでいたが、ある日佐織が高垣の子供を妊娠しプロを目指すのを止めると言い出しました。生き甲斐だったので公園に呼び出し何回も説得したが、彼女から「夢を押しつけないで気持ち悪い」言われ一瞬カッとなってしまい突き飛ばしてしまいました。

佐織は動かなくなり怖くなってその場を離れたが現場に戻ると佐織の姿がなかったので気を失っていただけなんだと安堵し落ちていた彼女のバレッタを拾いあげました。

しかし、佐織が行方不明だと分かりなぜ死体が消えたのか恐怖を感じながら生活していると3年後菅沼から電話があり金を要求され二回目には身体も求められたのです。

精神的に限界まで追い詰められた時に夫から計画の話を聞き正直に打ち明けました。

話を聞いた新倉は留美が逮捕されないためには菅沼に死んでもらうしかないと思い家族代行業者に依頼し「なみきや」で体調悪くなってほしいと頼んだのです。

 

< 湯川の推理 >

湯川は苦い経験(参照⇒「 容疑者Xの献身 」 < ネタバレ あらすじ > )があるため自首を勧めるつもりはないと伝えたがバレッタを見せてもらい推理を留美に話します。

内海に調べて貰ったが公園には血痕は残されていないし行方不明になった時に捜索場所に入っているため公園で殺されたというのは嘘になる。

佐織に目を付けていた蓮沼が襲ってやろうと尾行しており留美と争っているのを見ていたのではないか。

気を失っている佐織を車で運んでいたが輸送中に意識を取り戻したので殺したのです。

作業着や車に血痕が残っていたのはそのためであり、死体遺棄罪の時効が成立してから自分を逮捕させるために放火したのです。黙っていれば真犯人を追いこむ事ができ出所したときに前回の事件と同様に刑事補償金を請求しようとしていたのです。

新倉は面会に訪れた留美から湯川の推理を聞き、「殺す気はなかった」と話していたが「殺意を持って殺しました」と供述を変えました。

 

祐太郎は新倉の行動を知らなかったため共同正犯にはならず、計画していた時は真相を聞き出そうとしていただけなので殺人予備罪での送検は見送られました。

戸島も新倉の為に液体窒素を用意したわけではなく、真相を知らずにアリバイ工作をしてしまった事で大きな罪にはなりませんでした。

バレッタからは血液は検出されずDNAで佐織の物だと判明したため留美が突き飛ばした時には気を失っていただけだと証明されました。

しかし菅沼は死んでいるため殺したかどうかは断定はできないのです。

 

 

blog.netabare-arasuji.net