作品情報・キャスト
首謀者を尋問したものの阻止できずに多くの犠牲者を出してしまった事で第一線から退いていたCIA女性尋問官アリス・ラシーン。
新たなテロが計画され拘束した人物から重要な情報を聞き出すよう指令を受けるアリスは呼び戻されるが、かつての同僚からの連絡でそれが罠だと気付きます。
内部に裏切り者がいることを知り、真相を明らかにしてテロを食い止めるため立ち上がる。
ネタバレあらすじ
アンロック/陰謀のコード
就職の斡旋員アリスはテロリストではないかと疑う人物がいたため知り合いのMI5(英国情報局保安部)エミリーにメールするが「踏み込んだときには9人消えていた」と聞かされます。
アリスはかつてCIA女性尋問官として活躍していたが首謀者を完落ちさせられずパリで多くの犠牲者を出してしまった事で第一線を退いていました。上司ラッシュの勧めもあり辞職はせず過激派の潜む東ロンドンで囮捜査をしているのです。
その事があるためアリスは疑わしい人を発見したらすぐに情報を伝えていたが今回はただの学生だったと知ります。
テロリスト
アリスはバスに乗っていると暗号が書かれた新聞紙をCIAのサッターから渡されます。
解読してタワーブリッジに行くとモロッコ人である使者ラティーフを捕らえたから尋問するよう言われます。断ろうとするがヨーロッパ部門長の決定で命令だと言われ仕方なく資料を受け取り車に乗り込みます。
信頼の邪魔になるから監視カメラを外すようお願いし手錠を外します。
テロ計画容疑で昨日指導者ハリルが逮捕されたが表沙汰にしていないテロの実行犯は彼のモスク(イスラム教徒が礼拝をための施設)の信者でした。他に拘束した二人はドイツ・フランクフルトで爆弾作りを学んでいたためドイツに来ていたイスラム信者のラティーフはハリルからマーサー(実行犯)への使者だと疑われ拘束されたのです。
有力な情報を得るが、かつての仲間から電話があり支局に戻って早く尋問してほしいと電話があります。
「今やっているけど?」
「何の話しだ?」
アリスはテーブルの上に置いてあるサングラスを通して背後にいる者から銃を突きつけられていると分かります。
尋問室に入り写真に映る者は誰かと聞きながら「私を信じて、このままでは消される」と紙に書いて見せます。ラティーフも何やら感じ「ただの同級生だ」と言い張りました。
アリスは隙を突いて反撃して銃撃戦となりラティーフを連れて逃げるが彼は射殺されてしまいました。
CIA
アリスはかつての上司ラッシュの家に侵入し偽物のロンドン支局員であるテロリストに使者と会うときの認証手順を聞き出し伝えてしまった事を知らせます。
CIA本部は「なぜ尋問ができたんだ」と思い調べると捜査官は全員殺害され使者が誘拐されたのだと分かります。
マーサーの信用を得るための情報は教えていないが「本国に呼ばれるし内通者がいるからここにいてはダメだ」とラッシュに言われ着替えを用意して貰います。
突如、家を襲撃されてラッシュは射殺され、アリスは最後にラッシュに言われた住所に向かい潜伏します。
ここはラッシュと離婚したローラーが住んでいた場所で彼女は留守だったが泥棒ジャックがテレビを盗もうとしていました。
アリスはジャックに銃を突きつけて拘束しました。
泥棒ジャック
アリスはコードを伝え本部に電話を掛けるとヨーロッパ部門長ボブ・ハンターまで繋がります。
ラッシュが始末されてしまった事、そして自分に近付いてきたサッターと名乗った男は昨日のコードを知っていたから内通者がいるはずだと知らせます。
「裏付けが取れるまで自分は被疑者なのか?」と聞くとそんな事はないと言われます。
しかし固定電話の配線を変えた部屋をチェックしていたところロンドン警視庁の特殊部隊が突入してきたので電話を切りました。
そして「足を洗え」とジャックに伝えそばにナイフを置いて出て行くが配線を変えていた事がばれ捕まってしまいます。諦めかけるがそこにジャックが現れ救出されます。
ボブは「なんで逃がしたんだ」とMI5本部にいるエミリーに言い放ちます。
電話の内容を耳にしていたジャックは地下鉄テロで友人を亡くしているため「なんだかほっとけなくて」と言いました。
職業を斡旋していたタクシー運転手のアムジャドがハリルのモスクに友達がいるので会いに行きます。ハリルは必ずモロッコ料理店で食事をすると知り彼のタクシーで向かうなか、アリスはMI5エミリーに電話を掛け「手がかりを掴んだから協力して、使者はメールを持っていたから携帯を見付けて」とお願いしました。
モロッコ料理の店主に「同じモスクに通っているんだけどラティーフの姿が見えないの、どこにいるか知らないか」と訪ねた後エミリーに電話しました。
エミリーは電波を傍受し店主がかけた携帯の宛先を瞬時に調べ現在地を衛星を通して確認します。
アムジャドが店から出てきた店主を尾行し、ジャックとアリスが襲撃を掛けると奥から釈放された指導者ハリルが姿を現しました。
「イスラムの兄弟よ、ファトワ(発令される勧告・布告・見解・裁断)を導きとせよ、我が望みはアリーの言葉の中になる」
指導者は宗教がどんどん過激になる現状にウンザリしてテロを中止せよと発令していたのです。
アリスは「次を待てないから標的を教えて」とお願いするが「そこまでは知らない。準備が整えばマーサーが使者に連絡する」と言われます。
アムジャドに場所を聞きアリスとジャックは向かっているとエミリーから電話が来て「携帯を見付けた。ブレントクロスの船小屋が密会場所」と知らされ引き返すが「ヘルマンドの砂嵐なんて軽く超える」とジャックは言いました。
ジャックは元兵士でイランに派遣されたと言っていたがヘルマンド州はアフガニスタンにあり兵士が任地を忘れるわけないとアンリは言います。
「英国海兵隊ヘルマンド特殊部隊、ムサカラ作戦で死闘を繰り広げ命を救った9人のアメリカ兵からはこう見えても感謝されているんだ」とジャックは言うが、凶変してナイフを取り出しアリスは銃を奪われてしまいます。
裏切り者
ジャックは情報をサッターに送り「認証の手順を吐け」と銃を突きつけます。
アリスはエレベーターに同乗した猟犬2匹を利用して逃走し一度は捕まってしまうが悲鳴を聞いたアムジャドの猟犬の飼主に助けられます。
アリスとアムジャドはMI5エミリーと合流するとロンドンで子供がエボラを凌ぐ危険な病原体マールブルグ・ウイルスに感染してたと知らされます。
エミリーはMI5にアラビア語を話す若者がいないからアムジャドにハリルの使者になってもらうと言います。まだ子供だからとアリスは反対するが「マーサーにはバレないし急がないと」と言われます。
本来のメッセージを伝えテロを阻止したあとで逮捕する計画です。アムジャドは呑気に喜びメッセージを覚えました。
エミリーはアリスに関する諜報部のファイルを見てパリで起こったテロを調査したフランスの国内治安総局からの情報を仕入れます。捕虜の自供からフランス警察への警告まで90分も時差があった事を突き止めていました。
「テロは阻止できたがCIAの誰かが邪魔したんだ」
今まで罪悪感に負われていたアリスは当時上司だったラッシュがテロリストの一派だったのだと知ります。
密会場所にアムジャドが向かった頃、CIAは誘拐犯はサイレンサー付きの生産数が少ない銃を使っていた事が現場に残されていた弾から突き止めます。
それは英国の諜報機関御用達の銃であり武器庫を調べMI5に所属するウィルソンが裏切り者だと分かります。
モニターでアムジャドを監視していたアリスは桟橋下に電気コードがあるのを見て爆弾かと思い車から飛び出し泳いで向かいます。エミリーは一人潜ってそっちに行くけど見方だから撃つなと無線で監視チームに伝えました。
監視チームの中にいた裏切り者ウィルソンはカメラを破壊し監視チームを片っ端から狙撃していきます。桟橋下には爆弾がなかったと報告を入れたアリスはマーサーがボートでやってくるのを目にし通信を切ります。
結末/アンロック/陰謀のコード
ハリーからの伝言を伝えたアムジャドはアーサーから撃たれてしまいます。
エミリーはCIAから「ウィルソンが裏切り者」と知らされ「作戦中止」を発令して車から飛び出すがウィルソンに撃たれます。
防弾チョッキで助かっていたエミリーはウィルソンを追います。
アリスがアーサーと思っていた人物は使者でした。
「我ら聖戦士ムジャヒディンは少数だが勇気を持てば思いは通じる。ためらうな やり遂げろ」
アーサーは頷くがスタジアムで病原菌をセットしようとしていたテロリストから「子供達に何の罪があるのか、無理だ、できない」と連絡を受けます。
無線を聞いていた生きていた黒幕ラッシュは「手配済みだから大丈夫だ」と言い監視役に始末させました。
アンリはラッシュの前に現れるが場所を恐らく吐かないと察しわざと殴らせ倒れます。
そして逃げたラッシュを追うとスタジアムにたどり着きました。
ラッシュはタイマーがセットされるスマホをウィルソンから受け取り「報酬は振り込んでおく」と伝えて別れます。
アリスは銃を突きつけながらラッシュに歩み寄ります。
「人類最大の脅威であるウイルスに政府は無関心だから準備不足を思い知らせるんだ」
アリスがいる事に気付いたウィルソンがやってきて手榴弾を投げてきました。階段の吹き抜けになっている場所にぶら下がる状態で生きていました。
そこにラッシュがやってきて落ちろと手を踏まれるが、アリスはラッシュのネクタイを掴んで両足で首を締め上げスマホを取り上げます。
そのままラッシュはひっくり返って落下して命を落としアリスはスマホでタイマーを解除させました。
アリスはCIAのボブから連絡を貰い、済んだばっかりで悪いがマーサーが逃げたから追えと命じられます。
東欧経由でシリアに逃げるはずだと読んだアリスはチェコ共和国プラハで追い詰めすれ違いざまにマーサーの太ももに斬付け殺害しました。
アリスは歩いていると横付けした車に乗り込みボブから大量のパスポートを渡され「お帰りアリス。これからもよろしく」と言われました。
感想
回りくどい話だし無駄に面倒な作りだった。
豪華なキャスティングの割にははっきり言って面白くない作品だった。
CIAに裏切り者がいたとしてもCIAが使者を誘拐されてから気付くのも遅過ぎるし弾を見付けウィルソンにたどり着くまでも遅すぎる。
こんな無能なCIAでいいのですか(笑)CIAから怒られるのでは?と本気で思ってしまうほどです。それと「優秀な尋問官」の設定は何処へいったのやら(笑)ただの諜報員じゃないか。