作品情報・キャスト
映画スパイダーマン3で宇宙から地球に飛来しスパイダーマンもブラックスパイダーマンに変えた黒い共生生命体ヴェノム(マーベル・コミックのキャラクター)を主人公とした作品。
ヴェノムのルーツである共生生物シンビオートが地球で起こす騒動。
ジャーナリストのエディはライフ財団が危険な人体実験をしているのは真実なのかを探るため潜入するが知り合いの女性に寄生させた生物シンビオートに寄生されてしまう・・・。
ネタバレ あらすじ
ヴェノム
医療福祉から宇宙開発まで多くの科学分野で活躍するライフ財団は宇宙からサンプルを持ち込む際に東マレーシアに墜落してしまいます。
CEOドレイクは「早くサンプルを回収しろ」と命じるが「1つはケースから出て消えてしまった」と報告を受けます。女性警官は奇跡的に飛行士の生存者を発見し救急車で運ぶが彼は地球外生命体シンビオートに寄生されており、その者に寄生された女性警官は横転した車の中から出て去って行きます。
解雇されたプロデューサー
TVジャーナリストのエディは行方不明者のホームレスが増加しているのは新興企業ライフ財団が人体実験のために誘拐しているのではと疑います。
ゴミの山で多くの死体が発見され同じ場所で全員が自然死するのは不自然であり市当局が無関心なのも問題だとニュースで流し独占取材を続けるがライフ財団CEOのドレイクはテレビ局のスポンサーでもあり圧力をかけた事で解雇されてしまいます。
婚約者である弁護士アンはエディのために人体実験について調べていたがエディが勝手にパソコンから情報を盗んでいた事で情報源を与えたという事で事務所を解雇されてしまいました。
仕事も婚約者も失って六ヶ月後
サンプルを持ち帰ったライフ財団はシンビオートをウサギに寄生させます。
ドレイクは共生によって地球に適応出来るなら人間で試せばその者は宇宙で暮らせるはずだと思い人体実験をするよう命じました。
落ちぶれていたエディは古新聞を売っているホームレスのマリアとも仲良くなるような生活を続けていたがライフ財団の女性研究員ドーラ・スカースが訪ねてきて協力を求められます。
癌の治療研究だと信じていたドーラだったがドレイクがホームレスを集めて権利放棄のサインをさせ人体実験を繰り返しているのを見て人命を軽視していることに我慢できなくなったのです。
研究施設に潜入する事になったエディは被験者がマリアだったので驚きドアを叩き割って救出させるがいきなり襲われシンビオートに寄生されてしまいます。マリアはシンビオートがエディに寄生すると同時に亡くなってしまいます。
寄生されたエディは身体の異変や驚異的な超人能力を感じつつ脱走して逃げ帰ります。
ヴェノムの誕生
エディは身体の異変を訴えるのは元婚約者のアンしかいないので必死に探すと現在の恋人で医者のダン・ルイスとディナーを楽しんでいました。
ダンは彼女の元彼だと聞いても誠実な人物であるため助けになりたいとエディを検査します。もともとライフ財団を調べていたアンは何かに寄生されたのだと気付くがダンは閉所恐怖症だから今日は帰って休めと言いました。
その頃、潜入させた事がバレてしまったドーラは正直にジャーナリストだったエディが寄生されたと話すとシンビオートの実験にされ命を落とします。
何やら幻聴が聞こえ始め会話するようになってしまったエディは「ドアを開けるな」と言われたがノックされたので開けてしまいます。
ライフ財団のローランド率いるセキュリティーの連中が押し入ってくるがエディは意図しないうちに「俺に任せろ」と聞こえ全員返り討ちにしてしまいます。
敵はどんどんやってくるのでエディはバイクで逃走し頭に届く声を頼りに身体を動かし銃弾を避けながら逃走します。
最後の最後ローランドに追い詰められるが胸倉を掴まれた瞬間、今まで声しか届いていなかった驚異的な超人能力ヴェノムが表に出てきました。
ヴェノムの要求
エディは気付くとバイクから転倒して足が折れていたはずなのに治っていました。
逃走して海か出ると黒い生命体が現れ「俺はヴェノム、お前は俺のものだ」と言われます。
「おまえは俺の車みたいなもんだ。ドレイクのロケットに行け、従えばお前は活かしてやる」
エディは人を食べていた事を気味悪がったが燃料補給だと言われ渋々従います。
ドレイクは実験を繰り返しているうちに生命体が命を落としてしまいエディを始末しろと命じていたが生け捕りにしろと命令を変更します。
一方、検査結果の内容がかなり悪いから病院に連れてくるよう言われたアンはエディの家に向かうが通行止めにされており警官に訳を聞くと死体が山ほどあると言われます。
エディはかつて働いていたテレビ局に行き研究室を撮影したスマホをボスに届けて欲しいと知り合いに伝えるが首になりたくないと断られます。
懸命にお願いするがヴェノムが「脳みそ食っちまおう」と言うので慌てて出て行きます。
しかしボスがいるであろうビルの上を眺めていると「登りたいか」と言われ頷くと姿がヴェノムとなり外壁を登っていきます。
窓を突き破ってボスの部屋に侵入したエディは「正義の告発を頼む」と書いたメモとスマホを置いて帰ろうとすると「飛ぶか?」とヴェノムに聞かれエレベーターのボタンを押します。
一階に到着すると武装警備隊に手を挙げろと包囲されたが感触を掴みだしていたエディは「止めといた方が良いと思う」と警告します。しかし引き下がる気もないようなので狙撃される前にヴェノムとなり返り討ちにして食おうとします。
しかし見ていたアンが叫びだしたので徐々にエディの姿に戻りながら「助けてくれ」と酸いを求めます。
シーヴェノムとライオット
アンの車に乗るエディはMRI検査をしなくちゃと言われるがヴェノムが「4~6千ヘルツの動作音は危険だ」と言います。
火にも弱いんだとエディが答えるとアンは誰かと話しているのだと気付きます。
今言わないと後悔するぞとヴェノムに言われたエディは巻き込んでしまった事と愛していることを告げます。状況に戸惑うアンは「今はエディの命が先決よ」と返事しました。
ダンから「心臓が弱ってるからすぐに検査を」と言われるが阻止したいヴェノムは腕だけヴェノムになりダンの首根っこを掴んで持ち上げました。エディは「すまん俺じゃない」と訴えるがダンを助けるためにアンが周波数を出した事でヴェノムが身体から放出され本来の姿に戻ります。
今のうちに逃げようと思うエディだがライフ財団のセキュリティーチームに麻酔銃を撃たれ連行されてしまいます。
この時、エディから分離したヴェノムは病室にいた犬に寄生しその後エディを探すアンに寄生してシーヴェノムとなりました。また飛行機が墜落し消えてしまったサンプルは女警官から老婆、少女と寄生し研究施設に潜入した少女はドレイクに寄生しライオットと化けていました。
結末
研究施設で拘束される普通のエディはドレイクも寄生された事に気付きます。
ドレイクはもうエディに用はないためローランドに始末するよう命じます。森の中に連れ出されたエディは心臓が悪くてどうせ長生きしないからと諦めるがシーヴェノムが現れ敵を食いました。
「やぁ、エディ」とキスされたエディは徐々にヴェノムとなり本来の姿に戻ったアンは「私、頭食べちゃった」と衝撃を受けます。
ヴェノムは「ライオットがいた。シンビオートの隊長で強い武器を持っている」と言いました。エディはドレイクが化けた姿を見ておりあれがライオットなのかと気付きます。
ライオットを始末しないと仲間が山ほど来る。
ヴェノムは最初からロケットを奪い地球を侵略する気だったが気に入ってしまい止めるべきだと心変わりしていました。
「正義感強いお前を見て気が変わったんだ」
ライオットに勝てる見込みは無かったがエディに感化されたヴェノムは地球を救うために戦います。戦闘能力はライオットが勝るがライオットを乗せたロケットが打ち上がるとヴェノムはロケットの燃料を破壊して自らの命をかけて点火させロケットを爆破させました。
火に弱いヴェノムは炎に包まれる前に「さらばだ、エディ」と分離し、「やめろヴェノム」と叫びながらエディは海に落下します。
職場復帰の話しを貰ったエディはテレビではなく書く方に専念する事に決め仲を取り戻したアンに「あのキスはなんだったの?」と聞きます。
「ヨリを戻す気ないぞ」
ヴェノムは生きています。エディはその場を離れ「俺の中にいるのならルールは守れ、善人もいるんだから食ってはいけない。食うのは悪人だけだ」と心で伝えるとヴェノムは従います。
その時、強盗を見かけるがヴェノムは食うことはせずしっかり脅して帰らせました。
エディはサン・クエンティン州立刑務所に収監されている連続殺人鬼クレタス・キャサディの取材に行きます。FBIの取り調べに応じなかったがドレイクの野望を阻止したエディには関心を抱きインタビューを依頼したのです。
「俺が出所したらカーネイジ(大殺戮)になる」と意味深が事を口にし映画は終えます。
感想
この手の映画は詳しくないどころが避けるタイプですので理解出来るかなと思いつつ拝見しましたが理解は出来ました。
マーベル・コミックのキャラクターを知らなくてもスパイダーマン3を見ていなくてもストーリーは分かります。
しかし、ヴェノムとライオットの見た目の違いが分からないのでややこしい(笑)
悪人がエディの正義感に感化されヒーローとなっているところは微笑ましいですね。