映画「 V.I.P. 修羅の獣たち 」ネタバレあらすじと結末/企画亡命者は犯罪し放題

作品情報とキャストの紹介

連続殺人事件の主犯は韓国国家情報院と米国のCIAが合同で北朝鮮が亡命させた者であり父親は中国と太いパイプを持つ北朝鮮の重要人物だった。

韓国ではVIP扱いを受けていた主犯各グァンイルは警察が手を出せないのを利用し極悪非道を続け韓国国家をあざ笑う。

チェ・イド警視はグァンイルが犯人だと確信するが国家情報院のパク・ジェヒョクは保護せざるを得ない。頭にくるチェ・イドだが脱北してグァンイルを追っていた元北朝鮮保安省のリ・デボムと出会い・・・。

監督=パク・フンジョン/警視チェ・イド役には「エンドレス 繰り返される悪夢」などで主演したキム・ミョンミン、国家情報院ジェイク役には日本でもお馴染みのチャン・ドンゴン。そのほか、◆グァンイル(イ・ジョンソク)◆リ・デボム(パク・ヒスン)◆ポール・グレイ(ピーター・ストーメア)

気分を害するシーンがありますので映画を見る方はお気を付けください。

 

 

ネタバレあらすじ/V.I.P.修羅の獣たち

 

5年前、平安北道の新義州で河原を歩いていた少女が連れ去られました。

少女は数人の男達におもちゃのように扱われ精神が崩壊し家族全員の悲惨な死体写真を見せられたあと絞殺され捨てられました。

北朝鮮の保安省リ・デボムは写真を撮ってばらまいていた極悪人に頭にきていたが「見逃せ」と受け入れられない上官の命令を無視して事を荒げたので解雇されてしまいます。

そのあと犯人に襲撃されなんとか命は助かったが仲間は全員命を落としてしまいました。

 

韓国でVIP扱いされる極悪人

3年後、ソウル南部で暴行を受けた裸の女性の遺体が発見されます。全身おもちゃのように扱われ捨てられていた事から連続殺人事件の被害者であると断定されます。

特別捜査チームを率いていた警視が遺体で発見され、実際に捜査を担当していた手荒いチェ・イドは後任を託され「手段を選ばなくていいなら」と引き受けました。

チェ警視は違法な捜査も普通に部下に命じ情報を収集して調べ得るすべてのDNA鑑定、ガセネタが多い情報提供者まで徹底的に調べます。

その頃、韓国国家情報局院ジェイクは「犯人はグァンイルで間違いない、やっかいな事になった。とにかく身柄を拘束しろ」と局長から言われます。

チェ警視は犯人が北出身で韓国ではVIP扱いされていると知り国家情報局が動くはずだと思い逮捕状をとり部下には包囲するよう命じるが局員ジェイクが先に現場に到着しました。

平然と本を読んでいるグァンイルに「国家保安法違反の容疑で逮捕する」とジェイクは告げるがそこへやってきたチェ警視は連続殺人の被疑者だから渡さんと横から入ってきました。

ジェイクの方が立場的に上だったが証明する物がなにもないため逮捕状を持つチェ警視に優先権があり犯人を連行します。

 

裁かれない極悪人

ジェイクはマスコミに出されたら終わりだと思い弁護士に時間稼ぎをするよう伝え警察よりも先に防犯カメラの映像を押収しろと部下に命じました。

聴取を受けるグァンイルは余裕な態度を見せあざ笑います。チェ警視は弁護士費用を誰が振り込んでいるのか、そしてグァンイルの共犯である下っ端二人が数日前から姿を見せなくなったので捜索するよう命じました。

またチェ警視率いるチームの捜査本部を情報局は隠しカメラで監視しパソコンもハッキングします。

監視カメラの映像を徹底して分析し弁護士の言葉「旅行へ行っていたからアリバイがある」が嘘である証拠を突き止めました。

ジェイクは「グァンイルの父親はキム・モスルで北のナンバー2チャン・ソンテクの中国資金における金庫番であり、息子が殺人鬼だという事はCIAは知っているから引き渡せ」と命じられます。

チェ警視は「真犯人を捕まえた。証拠もあるからグァンイルを情報院に引き渡せ」と上司に言われ確認するとグァンイルの下っ端であり裏で取引があったのだと気付きます。

チェ警視は久しぶりに帰宅するとグァンイルをずっと追い続けていた元北朝鮮保安省リ・デボムが侵入して待ち構えていました。

「体面を重んじる国情院とCIAに捜査を妨害される警察では裁けないから北に引き渡せ。グァンイルが南に入る直前に父親とその一派が反逆罪で追放されたから今なら処罰できる」

北でも殺人を繰り返していたのかと知るが署から電話があり国情院がグァンイルを迎えに来たと知らされ急いで戻ります。

ニヤつくグァンイルは「人が消える時に出す音が好きなんだ、特に若い女性がね。」と挑発し、会話の内容から自殺と言われていた前警視はグァンイルの仕業で命を落としたのだと分かりチェ警視は掴みかかって殴ります。

 

新たな令状

グァンイルを部屋で監視していた女性が乱暴されたと報告を受けジェイクは駆け付けると嘲笑う態度を見せたので蹴り飛ばします。そして韓国に来てから監視チームがすべてグァンイルの手によってやられたと知り顔を踏みつけます。

チェ警視はグァンイルに手を出した事で捜査から外されたが「南に入る前に一時滞在した香港でも犯行に及んでおり撮影した映像を愛好家に売って逃走資金に充てたがそこにグァンイルが映っている」とリ・デボム知らされます。

被害者の1人が韓国人女性であるため証拠を掴んで逮捕状を取りました。

CIAポールはグァンイルの父親が関わる口座情報を調べるために韓国に亡命させたと知り「そんな奴を押しつけるな」とジェイクは怒ります。

グァンイルは口座情報はすべて俺の頭の中にあるから保護するべきだとCIAに訴えるがそこへチェ警視が令状を持って現れ映像を見せます。

「これを見ても保護しようとする奴がいるのか」

ポール率いるCIAもジェイクたち国情院も映像を見せられ何も言えません。

チェ警視は「お前が異物を突っ込んでいた理由が分かったよ、お前立たないんだろ」と挑発するとグァンイルは激怒し「図星か」と笑うと周囲にいた者たちも失笑します。

向かってきたグァンイルを放り投げチェ警視はタバコを吸いながら蹴り倒します。

 

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結末/ V.I.P. 修羅の獣たち

チェ警視はまたも妨害に遭い捜査本部を閉鎖されてしまいます。

国情院ジェイクと落ち合ったチェ警視は「リ・デボムは保安省の前は海外工作員であり自ら動けば危険が増すため警察には手紙で情報提供しグァンイルの手下を国情院に解放し我々が動くように仕向けたんだ」と聞かされます。

「野放しにすればずっと犯行を続ける」と訴えるが「あとはCIAに任せよう」と言われます。

しかし、グァンイルは迎えに来たCIA捜査官の銃を奪いチェ警視に数発撃ち込みました。

我慢していたジェイクは救急車を呼ぶよう部下に命じCIAの車を追跡しているとリ・デボムがCIAの車に体当たりしました。

リ・デボムは気絶させるまでグァンイルを殴り引き摺って自分の車に乗せます。

ジェイクは「止まれ」と銃を突き付けるが見逃しチェ警視が運ばれた病院に向かいます。

ジェイクは港だけ敢えて封鎖しなかったのでリ・デボムは北に連れて行く漁船にグァンイルを乗せることが出来ました。

しかし北のトップが命を落としナンバー2だったチャン・ソンテクが実権を握りグァンイルの父親も復権していた事でまたもやもみけされ船の上でリ・デボムは射殺されました。

グァンイルが香港に潜伏している事を突き止めたポールから連絡を受けジェイクは向かうと「北京の連中は手を引くみたいだ。事を荒げたくないから処理してくれ。車に乗せてくれれば良い」と頼まれます。

ジェイクは1人で乗り込み一派を全員始末すると「久しぶりだな、南で面倒見てくれる事になったのか」とニヤつくグァンイルはに言われます。

チャン・ソンテクと父親が粛清された今、グァンイルは北に帰れない状況に陥っていました。

グァンイルは「情報をすべて教える」と命乞いをするがジェイクは一発一発撃ち込み最後は口に銃を突っ込み発砲しました。

そして、ちょん切った首をリュックにしまってポールに渡し「この状況なんだから口座は凍結されたに決まっているだろう。それに北京の連中が奪ったから残高ゼロのはずだ」と言い放ちました。

 

感想/V.I.P. 修羅の獣たち

映画なんで極悪人でもいいですが少女に乱暴するシーンじゃなくてもいいでしょう。はっきり言って気分悪い。

なぜVIP扱いなのか、説明不足じゃないですかね。

せめて犯行は一件にしてほしかったかな。それか薬の売買ぐらいにしてほしかった。ここまでやっといて見逃されるなんてあり得ないですよ。

そしてCIAならもっとしっかりして欲しい。こんな落ち着きが無くオドオドして不潔な捜査官なんていないでしょう。

簡単に言ってしまえばCIAと国情院による企画亡命者だったので国情院は隠蔽(保護)に走ったという事ですよね。ただなんで企画亡命者はVIP待遇を受けるのでしょうかね。

人としては警察が一番正しい。そしてリ・デボムは一番応援したい人物でした。