映画「ウォー・ドッグス」ネタバレあらすじと結末/青年が詐欺で国防総省と大口契約を結んだ実話

 

作品情報・キャスト

事業を始め失敗したマッサージ師デビッドは友人の葬儀で再会した幼馴染みのエフレムに誘われ武器売買の仕事を手伝うことに。

金もコネもないただの若造が危険な行動を気付かずに実行していたため頭角を現していき、アフガニスタンにいる米軍に武器を調達する大口取引の情報を入手し政府の入念な審査があるため3年分の会計書類を捏造した。

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監督=トッド・フィリップス◆エフレム(ジョナ・ヒル)◆デビッド(マイルズ・テラ)◆ヘンリー(ブラッドリー・クーパー)◆イズ(アナ・デ・アルマス)◆サントス大尉(パトリック・セント・エスプリト)

 

 

ネタバレあらすじ/ウォー・ドッグス

 

大学を中退し転職を繰り返す中でようやくマッサージ師の資格をとり落ち付きだしたデビッド。

デビッドは何の目的もなかったが恋人のイズが妊娠したことで稼がなければならず、また自身も生活を変えたいと思っており高級シーツを仕入れ老人ホームに売り込もうとするが失敗に終わります。

そんな時、友人の葬儀で共に悪さしていた幼馴染のエフレムと再会します。

エフレムは警察の押収品をネットで売りさばく仕事をしていたが叔父に金を横取りされ自分で店を出すために街に戻ってきました。

銃マニアのエフレムは細々とした武器商売を始めるためAEY社を立ち上げ国防総省に売ろうとしていました。

政府が公開ウェブサイトで入札対象の軍事契約を載せており大手が見向きもしない小口契約が狙い目なんだとエフレムは楽しそうに話します。

 

武器商売

イラクとアフガニスタンの戦争には200万人以上の兵士が駆り出され、1人の装備で1万7500ドル、空調費だけで毎年45億ドルかかります。つまり戦争とは経済行為そのものだとエフレムは言います。

一緒に働かないかと誘われたデビッドは大金を手に入れるチャンスだと思い戦争反対のイズには金の余ってる米軍にシーツを売ると嘘をつきエフレムから武器取引を学びます。

東欧の武器製造業者と関係を築くため電話をかけまくり、エフレムは巧みな話術で14のクリーニング店を経営しているラルフ社長から出費させる事に成功します。

コツコツと稼ぎ出したある日、バクダッドにいるサントス大尉から電話があり大きな契約を結びます。

しかし要求してきたベレッタはイタリア製でAEY社はそのままイタリアから運ぼうとしていたがイラクへの武器禁輸が決まってしまいます。

エフレムは米国と同盟関係にあるヨルダンを使えば問題ないと考え、自分たちでヨルダンからバクダッドに運ぼうと計画します。

 

若造が3億稼ぐ

ヨルダンの税関で押収されてしまいサントス大尉から任務に支障がでるから契約解除すると一方的言われてしまいます。

エフレムとデビッドが解決策を話し合っていたのでイズに武器商人している事がばれてしまいます。

デビッドは武器は見ないし事務仕事だと説得するがエフレムから今すぐヨルダンに飛ぶと言われます。

大使館の協力が得られなかったのでエフレムとデビッドは自力で銃を取り戻し運び屋を紹介してもらって800キロの道のりを車で届けようとします。

国境では大量のタバコを渡して荷物チェックを逃れファルージャに襲われそうになるがなんとか逃げ切りバクダッドに到着しました。

サントス大尉から「死の三角地帯を通ってきたのか!」と言われデビッドは初めて危険な事をしていたのだと気付きます。

300万ドルを手に入れ帰りは軍に空港まで送ってもらい帰国します。

 

国防総省と契約

名を挙げたAEY社は勢いに乗りエフレムとデビッドはお揃いのポルシェとマンションを購入しました。またラルフが1000万ドルを増資してくれたため、それを元手に更に取引を増やし事業を拡大しました。

デビッドは娘の夜泣きに起こされ抱っこしながら政府のウェブサイトを見ていると国防総省はアフガニスタンに軍隊を作る気なのか弾薬1億発を必要としている事を知ります。

大量の武器を調達するためラスベガスに行くが例え契約が取れても物流面で問題がありうまくいきませんでした。

しかしカジノで楽しんでいるとデビッドは有名な武器商人ヘンリーから声をかけられ冷戦時代の武器がアルバニアの武器倉庫に大量にあるから安く仕入れられると言われます。

すべての武器を1業者から調達できれば競合他社と張り合えると思うエフレムはなぜ自分で入札しないのか質問します。ヘンリーは誰にでも武器を売るため米国政府の監視対象なんだと言いました。

監視対象という事でデビッドは反対するがエフレムの強い説得により受け入れてしまいます。

  

エフレムとデビッドはアルバニアへ飛びヘンリーが用意してくれたバシュキムが運転する車に乗ります。

望みの商品がたっぷりあり帰国後期限ギリギリで入札を済ませると5ヶ月後に落札した報せが届きます。

政府の入念な審査があるため3年分の会計書類を捏造しアフガン取引契約を交わしました。二番手の会社より5300万ドルも低かった事を知ったエフレムは悔しがるがデビッドは国民の税金をかなり節約できたと前向きに考えていました。

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信頼関係崩壊

イズはデビッドの嘘が嫌になり娘を連れて実家に帰ってしまいます。

アルバニアへ1ヶ月の出張を引き受けたデビッドは確実に報酬を得てイズを迎えに行こうと7対3の配分でパートナー契約書を作りエフレムからサインをもらいます。

アルバニアの武器倉庫に到着したデビッドは輸送するため確認すると弾薬が中国製だと分かります。中国の武器は禁輸対象なためエフレムもアルバニアへ飛び解決策を考えます。

木箱に中国製と書かれているためエフレムは重量の問題だと説明し再梱包を業者に頼みます。

50人使って8週間、10万ドルなら引き受けると言われ計算すると利益幅が300万ドル増え、あまりの安さに笑いをこらえ真剣に相談するフリをしてから契約しました。

重い木箱を軽いダンボールに変えビニール袋に入れ替えると減らした重量は180トンになり輸送経費は大幅に軽減されるのです。

 

弾薬500万発の納品を終えると帰国していたエフレムから「ヘンリーから4倍もふっかけられた」と怒って電話があります。

デビッドは契約にはよくある事で互いに利益を得てるからいいじゃないかと伝えるがエフレムは許さないと深追いします。

そのため裏切られると勘違いしたヘンリーにデビッドは拉致され暴行を受けます。銃を突きつけられ脅されたデビッドは倉庫に戻るとエフレムが再梱包業社に金を振り込んでいない事を知ります。

またアルバニア政府に親戚がいるバシュキムが消息を絶ったのはエフレムに情報を話したからではないかと疑います。

帰国したデビッドはアルバニアでの出来事を正直にすべてイズに話しマッサージ師に戻ると伝えます。

イズと仲直りしたデビッドは納品済みの分を貰って辞めるとエフレムに伝えます。エフレムのせいで命が危なかったデビッドはもう彼を信用する事ができなくなっていました。

パートナー契約書が処分され「おまえの取り分はゼロだ」と言われたデビッドは物を投げ付け出て行きます。

 

結末

マッサージ師に戻ってイズと幸せに暮らしているとクリーニング店のラルフがエフレムと仲直りさせたいと訪ねてきました。

デビッドは会いに行くとエフレムは手ぶらで去って欲しくないと退職契約書を持ってきました。

4年で毎年5万ドル、合計20万ドルしかないので怒るとパートナー契約を結んでいないと言われます。デビッドは偽造書類や再梱包の写真、偽の会計報告書を作った証拠すべてあると言うとエフレムは逆ギレして20万ドルも払わないと立ち去ってしまいます。

この時、未払いのために再梱包業社から通報されFBIに逮捕されていたラルフは司法取引に応じており盗聴器を身につけ2人から証言を引き出していたのです。

中国製弾薬の再梱包についてマスコミから取材の電話が入りデビッドはもうダメだと観念します。エレベーターで出会したエフレムから「俺のせいだ。すまなかった」と言われるがデビッドは騙されません。

記者にバラされたくないから機嫌を取ってるだけだろうとデビッドは殴ります。エレベーターが1階に到着すると待ち構えていたFBIから「手間が省けた」と言われ逮捕されます。

 

20代の青年が国防総省と大口契約を結んだ事はニュースで大々的に報道されました。

エフレムは70以上の罪で起訴され4年の禁固刑になるがデビッドは7ヶ月の自宅軟禁ですみました。

AEY社は連邦政府の競争入札には2022年まで参加禁止となりました。

ある日、マッサージ師として働き出したデビッドの前にヘンリーが現れます。

デビッドは取り調べでヘンリーの名前は伏せていました。ヘンリーは誤った情報を鵜呑みにしてアルバニアで脅して悪かったと謝罪します。

「ラスベガスで会ったのは偶然なのか?」

「バシュキムが行方不明だが何か知らないか?」

デビッドは質問するとヘンリーは「アフガン取引の分け前だ。何も聞かずに受け取れ」と差し出してきました。

 

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