作品情報・キャスト
氷河期に入った未来の地球が舞台のSFアクション。
氷河期の到来で地下で生き残っていた人類は開発した新人類ミュータントを奴隷にしていたが反乱が起こる。ミュータントに妻を殺害されたビショップは精鋭特殊部隊に派遣されるが・・・
ネタバレあらすじ
ウィンター・ドリーム 氷の黙示録
人類史上最長の氷河期が続いている2307年。
人間が生存する唯一の場所は氷面下10メートルの地点にあるアリゾナ連邦だけで、わずかな地熱エネルギーで発電機を動かし2109人が暮らしています。
最後の生存動物である人間は今でも金と欲にまみれ人造人間ヒューマノイドを作り労働させ、脱走したヒューマノイドは容赦なく破壊しています。
しかしASH-393を中心に人造人間が自由を求め反乱を起こしました。
〜5年後、
生命の喜びの消失は早く訪れ永久凍土の墓場に葬られました。
暗闇に閉じこもり人造人間の踊り子と遊び孤独に身を寄せ合う事しかできません。
24世紀ドラック=Qヴェイパーだけが苦痛を和らげることができ、妻マラを殺害された連邦警察ビショップ隊長は地下に潜り過剰摂取するようになります。
トレイジャン将軍の命令によりビショップは部下たちに発見され連れ戻されます。
トレイジャン将軍は「お前の妻は確かに殺されたがASH-393は腹を割き退治を持ち去った」と告げ証拠の映像を見せます。
DNA再構成を完了させたビショップは奴隷警察スパルタン7に戻りASH-393を抹殺するため送り出されます。
ASH-393は最も進化した人造人間で人工知能を駆使し数多くの襲撃の首謀者です。
5年前に部隊を出動させ交信が途絶えた地に向かうが気温は北極圏と同じです。冷気遮断ゲルは48時間もつがその後は1時間に1パーセント機能が低下するので4日間いると凍ってしまいます。
かつて地球上で1番暑かった砂漠だが今は半径800キロの凍土となりデッドゾーン714と呼ばれる。
雪原の向こうに発源を感知するとキックスが狙撃準備に入ります。ビショップは何者か分からず発射するなと命じたがキックスは乱射してしまいます。
キックスを引きずり下ろしビショップ達は降車して武器を手に近付くと1人が海面から現れた人造人間に引きずり込まれ乗ってきた車の電気装置を爆破されてしまいます。
武器は燃やされスノーブーツもなく基地から1200キロ離れているため非常設備のある拠点まで歩いていきます。
人間のものではない新しい血痕をたどっていくと人造人間が凍死しているを発見します。
血液サンプルを持って帰ろうとするといきなり襲われるが力を合わせてなんとか抹殺しました。人造人間は極寒に耐えられ体毛はなく血液は黒いがこの人造人間は変異型(ミュータント)なので長髪でした。
調べるとSAM-697Hで古い快楽提供モデルだと分かります。
極寒で人間は限界、弱さ、人間らしさを知ります。
拠点に到着し「車両は全損、スバタイが殉死、イシュマエルが凍傷で救護が必要」と将軍に連絡するが電波が悪く切れてしまいます。
電磁気の嵐が近付き待てば逃してしまうためイシュマエルを残しビショップ、キックス、ハタの3人はASHを捜しに行きます。
人造人間を目にし狙撃しようとするがパルス銃は役に立ちませんでした。
デッドゾーンにある双極子は電荷を消滅させるのです。
林の中で野営するがASHが現れ追って行ったハタが殉死してしまいます。ハタはASHだと分かるように命懸けで印を付けていました。
10メートル先を歩くキックスを狙うASHに気付いたビショップは矢を射抜こうとするが妻が身につけていたネックレスをしていたので動揺し外してしまいます。
殺されかけたキックスは「お前が将軍に呼ばれなければわたしが隊長で仲間も失わずに済んだ」と怒り向かってきました。
ビショップは仕方なくキックスの関節を外し逃します。
ASHをスコープで覗きながら追っていたビショップは氷の崖を登っていくが大量の氷を落とされ落下します。
生き埋めになりそうになるがアトカと名乗る女性に助けられます。ビショップは目を覚ますとすでに亡くなっている預言者クアニクの家でした。
クアニクは黒い血のものが覇者になると預言しておりアトカはデッドゾーンに行くと待っているのは死だけだと言います。
しかしASHは少女を守っていると知らされビショップは自分の娘だと確信し大量の武器を持っている老兵を紹介してもらいます。
老兵は連邦警察を嫌っておりライフルを向けてきたのでビショップは一緒に住んでいる女サマが人造人間だと見抜き殺そうとします。
老兵はせっかく好みのタイプに育てたんだから殺すなと発狂しASHの居場所なら知っていると吐きます。
30年の実績があったのに昇進したのはDNAの改良を受けまくり人工知能のインプラント漬けだった若者で老兵はこの地に飛ばされてたのです。
その若者は今将軍となっているトレイジャンでした。
ビショップは「任務だ」と告げスパルタンの制服を老兵に投げました。
老兵はASHと取引をしていて約束場所がありました。
離れた場所で狙撃準備に入るがやってきた者がキックスだったので驚きます。
キックスは老兵をいきなり撃ったのでビショップはキックスを狙撃しました。
サマは泣きながら老兵に駆け寄り、いつも持ち歩いている本のおかげで助かっていたキックスに襲いかかります。
ビショップはもう一度狙撃体制に入るが背後にASHが現れ格闘します。
サマを始末したキックスは「悪魔の擬人化はあらゆる悪を象徴するもの、お前たちの事だ」と人造人間を攻撃します。
気付くと人造人間の数は増え隠れて見ているアトカは怯えます。
ASHはキックスの心臓を掴み取り「生の心臓を食った者は精霊の世界が見える」と口にしました。
「何も見えないからキックスは魂が欠けていたのか」
結末
ビショップは首を絞められ意識を失い目を覚ますと少女がいました。
「私はアルーシャよ、あなたを待ってたわ」
自分が死んだのか分からないビショップだが娘に会えて嫌な気分ではありませんでした。
そこへASHが現れ「マラと約束したから殺さない。そしてマラは殺してない。人間の嘘だ」と言いました。
マラは人造人間を作っていたがミュータントのASHを育てました。連邦政府は遺伝子変異の兆候を検査するため人造人間を隔離した時にASHのように生殖能力を備わったミュータントをマラは長い間秘密にしてくれていたのです。
しかし公表を決めた時に変異を嫌う上層部が乱入し襲撃してきたのです。
止めに入ったマラはトレイジャン将軍に撃たれせめてお腹にいる胎児だけでもと助けに来たASHに託していたのです。
受け入れがたい話だがASHから手渡されたマラのネックレスを受け取るとホログラム映像が浮かび上がります。
そこには死ぬ寸前のマラが「真実を知らせればあなたに危険が及ぶと思ったの。人間は間違っていた。ヒューマノイドを作っても支配はできない。人間は彼らの神じゃない。」と必死に訴えていました。
ASHは今は自由に暮らせ満足だが子供が生きられる場所じゃない、西に氷が溶けた楽園があるとマラから聞いていると言います。
ビショップは探索に出て誰も戻ってないからそれは神話だと伝えるが「楽園を見つけたから戻らないのだろう」と言われます。
ビショップは必ずアルーシャを楽園に連れて行けとASHと約束し体細胞が注入されたASHのDNAと一致する死体を引きづりデッドゾーンを抜けます。
連絡するとホログラムのトレイジャン将軍は「生殖能力がある事は前から知っている。残りの反乱分子の潜伏場所はどこだ?」と言われます。
協力する気がないのなら神経インプラントから情報を引き出すと言われ「マラを殺す前にも同じことを言ったのか!命をかけてお前を殺してやる」と言い放ちます。
ビショップは連邦警察に囲まれるが旧式手榴弾を手にしながらデッドゾーンに踏み入れます。
将軍は撃てと命じるが連邦警察が持つパルス銃は使い物になりません。
そしてミュータントを引き連れたイシュマエルが現れ連邦警察を射殺しました。
ビショップは氷の上で戦うことを決意し楽園に向かうミュータントを見送りました。