映画「八日目の蝉」ネタバレあらすじ/アカデミー賞10冠・母親と思っていた人は誘拐犯

 

作品情報とキャストの紹介

角田光代さんの同名小説を監督・ 成島出が映画化。

不倫の関係を続けていた希和子は「離婚する」と言われていたのに妊娠すると中絶を強要されました。希和子は彼の妻が出産した、生まれたばかりの赤ちゃんを奪い逃亡生活を送りながら我が子のように大事に育てるが逮捕されます。

成人を迎えた誘拐された恵里菜は実の両親とはうまくいかず心には優しかった希和子の存在がありました。そんな恵里菜は母親と同じく不倫をし身ごもってしまうが・・。

キャスト◆野々宮希和子(永作博美)◆秋山恵理菜(井上真央)◆安藤千草(小池栄子)◆岸田孝史(劇団ひとり)◆沢田昌江(風吹ジュン)◆秋山恵津子(森口瑤子)◆秋山文博(田中哲司)◆エンゼル(余貴美子)◆沢田久美(市川実和子)◆沢田雄三(平田満)主題歌・中島美嘉「 Dear」

 

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ネタバレあらすじ/八日目の蝉

 

野々宮希和子は不倫相手である秋山丈博の子を身籠るが堕ろしたことで子宮内が癒着して産めない身体になってしまいます。

夫を返せと毎日のように電話してきた秋山恵津子が赤ちゃん恵里奈を産んだと知り希和子は諦めなければならないと思います。

しかし、赤ちゃんの笑顔を見たとき薫と名付け誘拐してしまいます。

4年後の法廷で恵津子は恵里奈の身体だけでなく心を奪ったと怒り狂い、

希和子は4年間子育てをする喜びを与えてくれた秋山夫妻に感謝し謝罪の言葉はありませんでした。

 

誘拐

希和子は薫(恵里奈)を誘拐したあと偶然見付けた女性限定のエンジェルホームに駆け込みます。

農作業係、販売係、染布係と仕事は分担され服は割烹着を着用しそれぞれに横文字の名前が与えられます。

やがて宗教反対運動が地元住民によって起こり、マスコミや警察が見学しに来るが何も言ってはいけませんと教祖様から伝えられます。

薫(恵里奈)の事が知られてしまうと思い共同生活者である沢田久美の助けをえて小豆島へ逃走します。

久美の両親、雄三と昌江が経営する素麺製造で雇ってもらい幸せに暮らしていた希和子と薫(恵里奈)だったが「虫送りの親子」コンテストの写真に選ばれてしまい全国紙に載ってしまったことで逮捕されてしまうのです。

 

成人を迎えた恵里奈

居酒屋でバイトする大学生になった恵里奈のもとへ安藤千草が取材にやってきます。

恵里奈は誘拐されたことは覚えていないが4歳になってから急に秋山家に行き戸惑い家出を繰り返し本当の親だと認識するまでには時間が必要でした。

母親は希和子だと思っている恵里奈の態度に恵津子は怒りをぶつけてしまうこともありました。

 

恵里奈は不倫相手である岸田孝史の子を身籠ります。

普通に誕生日を祝ったりクリスマスパーティーをしたり岸田がしてくれた事はすべてが初めての経験であり幸せでした。

しかし「もし自分に子供が出来たらどうする?」と訊くと、

一緒に暮らすためには自分がまずしっかり離婚して恵里奈はしっかり卒業してからだから今は産んではダメだと岸田は言いました。

恵里奈は希和子に誘拐された記事を何回も読んでいた事で、

岸田は父親と同じことを言っていることから嘘だと気付き今まで幸せを与えてくれた事に感謝し別れを告げました。

 

恵里奈は子供を産む決意をし親に伝えるが、さっさとそんな子供は堕ろしなさいと言われます。

恵里奈は子供を誘拐しないように自分で産むと言い張り、恵津子は今でもどうやったら恵里奈とうまくやっていけるのか分からないで苦しんでいました。

 

結末/八日目の蝉

千草はエンジェルホームで希和子、薫(恵里奈)と暮らしていました。

千草はエンジェルホームで育てられ男を目の前にすると今でもパニックを起こすが何かあったら自分も助けるから母親になるよう勇気付けます。

恵里奈は今は無きエンジェルホームの地である小豆島に千草と供に行きます。

小豆島で素麺製造工場を見たとき何かに引き寄せられているようにフラフラと歩き出すと売りに出されている家にたどり着きます。

雄三や昌江の声、そして希和子に薫と呼ばれ野原で寝転んでいた記憶が蘇ります。

 

恵里奈はフェリー乗り場に行くと、

知らない人達に囲まれ急に母親と引き離されたことを思い出します。

この近くで写真を撮ったことを思い出し探すと「タキ写真館」があり、ここで昔写真を撮ったことがあると話すと5年ほど前に野々宮希和子が写真を持っていったと知らされます。

ネガが残っており見せて貰うと、

「ママは薫といれて幸せだった」と抱き締められたことを思い出します。

 

両親のことを本当は憎みたくはない。

希和子との暮らしが幸せだったから希和子も憎みたくはなかった。

ずっとこの日に戻りたいと思って生きてきたが考えても言ってはいけないと苦しんでいた。

恵里奈はお腹の子を恨んでいたが今は好きな気持ちでいっぱいになっていた。

しっかり働いていろんなものを見せてあげてしっかり食べさせて大好きだよといっぱい言ってあげたいと思うのです(終)

 

 

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